※今回の記事は一般的な釣り人向けですので、ラインに対して絶対的な自信をお持ちの方や、ラインはいくらでも買えるだけの財力がある方、メーカーからいくらでも貰えるといった方に関してはスルーして下さい。



バスフィッシングにおいて、皆さまはラインにどんな要素を求めていますでしょうか?

耐摩耗、伸度、浮力、線径などなど‥

使用条件に応じて求められる性能は色々ありますが、多くの人の場合、『ラインは消耗品』という事が1番の念頭に立つと思います。
その為、『費用対効果』つまりはコストが最も選ばれる選択肢になるかと思います。

近年では安価でもそれなりに使えるラインが増えています。
その為、300m巻きなどの太巻きボビン物が特に初級〜中級者に人気ですが、『安価なラインで巻き替え頻度を上げる』か、『高価なラインを長く使い切る』か、永遠のテーマ的なところだと思います。

自分の場合はこれまでは前者のパターンが多くの割合を締めていました。
安価なラインで巻き替え頻度多くというパターン。これは単にコスト云々の問題より、現場で思い立った瞬間にラインを巻き替えてしまう事が多くあるからです。

フィールド状況が自分の予想と違っていて、ラインをもっと太くしたい、ラインの素材を変えたいといった事はよくある事で、ほぼ新品状態のラインを巻いてたとしても、違和感を感じたらすぐに巻き替えてしまうというのが自分スタイルです。
その時に高価なラインだと巻き替えに躊躇してしまい、結局は違和感を持ったまま一日釣りをしてしまう事になってしまうからです。

しかし、そこまでして状況に合わせてラインを使い分けようとしてるのに、コストだけで選択肢を狭めてしまうのはもったいないと思い始めたのです。

せっかくDUELサポーターとしてラインの提供もいただいたので、自分なりに思った事、感じた事を書かせていただきたいと思います。

ここ最近、よく使っていたラインがこれらのライン。






それぞれの特性に関しては後述しますが‥
やっぱりある程度高価なラインは凄く良い!

これらのラインと安価なラインを比べた際に、やはり大きく違うのが『耐久性』『初期性能の持続性』です。

安価なラインはどうしても劣化が早い為、使用感が損なわれたり、耐久性が落ちるのが早くなってしまいます。

よく使っていた安価なラインはDUELで選ぶと‥




これらになります。

しかし安価、高価問わず、避けられない問題が『糸グセ』です。

リールのスプールに巻くことでどうしてもラインがコイル状に癖がついてしまうのはどんなラインでも一緒。

その為、せっかく使用感の良い高価なラインを買っても次の釣行では全く使い物にならなくなってしまうケースがあります。

そこで考えた事が『安価と高価を使い分ける』という事です。
要は巻き癖が付いてもそれほど問題ない釣りには高価なラインを。
癖が絶対に付いてはいけない釣りには安価なラインを毎回巻き替えるという分け方です。

巻き癖がある程度付いても大丈夫な釣りとは、まずは巻き物系の釣りです。
ラインが一直線に張る巻き物は糸癖の影響をそこまで大きくは受けません。特に巻き抵抗の大きなルアーをロングキャストする釣りではラインが強く引き伸ばされる為、それだけで付いた糸グセが多少なり改善されるという事もあります。

同じような理由で、ショートキャストの釣りであれば事前に使う分のラインを手で引っ張って癖を伸ばせば使える事も多いので、これは絶対にやった方が良いですね。

リールに巻きっぱなしで癖が付いても


ピンと引っ張るとある程度一直線に


糸グセが絶対に残ってはいけない釣りは、ライトリグをはじめ、ラインスラックを使う釣りです。
ジャークベイトやトップなどをポーズさせる際にもコレは絶対的要素になります。

近距離であれば先の通り、引っ張って癖を直す事で対応が可能ですが、遠距離やディープ等では少しの癖でルアーに大きく影響を与えてしまう為、巻き癖は大敵になります。

引っ張って癖を取れるのはせいぜい10m分くらいまでで、それ以上はスプールに巻き込まれてまたすぐに癖がついてしまいます。このような場合はやはり巻き替えが必要です。

という事で、ラインというタックルを理解していく為に、自分自身より多くの選択肢を持ってラインを使ってみたいと思います。

ラインはある意味『生物(ナマモノ)』であり、魚と自分を繋ぐための命綱ですので、自分なりに理解していけたらと思います。


まだ多くが語れるほどの知識はありませんが、現状でのDUELラインのレビューも合わせて行いたいと思います。

【クイックショットCN】
カーボナイロンというDUELならではの複合素材で作られたラインです。大元はナイロンラインですが、フロロ混合によりやや張りがあり、コーティングと相まって吸水性も抑えられている感があります。

キャストフィールの良さはさすがナイロンといった感じで、スプール馴染みも良く、扱いやすいラインに仕上がってます。

150m巻きで75mマーキング。パッケージにはラインのLb数を表記できるステッカーが付属しているので、リールに貼っておけばどの太さのラインを巻いたかすぐに見分ける事ができます。
この仕様はユーザーとしては非常に有り難く、全ラインナップで共通としてほしいところです。


【X-TEXコブラ】
DUELラインで最もロングセラーとなっているラインじゃないでしょうか。
自分が高校生くらいの頃から好きでよく使っているラインです。
カモフラージュカラーでいてある程度目視しやすいのが非常に良いですね。昔から耐久性の高さは高く評価されていました。
クイックショット同様、カーボナイロンの複合素材ですが、コブラの方は気持ち伸びが強く感じます。
また、コブラは線径がやや太めになる為、同じLb数でもコブラの方が太いという事を念頭に置いていただきたいです。
ラインを沈ませたくない時のトップウォーターや巻き物系に非常にマッチしたラインです。
昔は180m巻きで60m×3マーキングでしたが、現在では150m×2マーキングに。


【TBカーボンBASS】
こちらは100%フロロカーボンのラインです。フロロらしい硬さが有りながらも、適度な柔軟性も備えているので巻き物、底物オールマイティに使いたい時には重宝します。
フロロなので吸水率が低く、長く使って見た目の劣化があっても実際の強度的な劣化は少ないと感じました。
ただマイナスポイントなのが100m巻きであるということ。無理矢理50m×2で使ったりもしましたが、近距離だったら良いのですが、このラインはどちらかというとキャスティング向きな扱いやすさを感じます。そうなると100m巻きというのは中途半端な巻き量となるケースが多いので、DUELさんには今後の検討材料としてもらいたいところですね。

ちなみに同フロロカーボン100%である『T7』は80m巻きのラインナップとなり、100m巻きにするくらいなら80mの方が良いと思いますが、一番良いのは150〜300m巻きがやっぱり使いやすいんですけどねぇ‥
1台のリールに1スプールだとパッケージや空スプールのゴミも増えますし‥


【CN500、TB300】
これらの太巻きタイプは今後廃盤との話しが‥
なので在庫は早めに買っておいた方が良いかと思います。

CN500は現在、初心者である甥っ子の練習に大活躍!
前にT7を巻いたタックルを思い切りバックラッシュされて再起不能にされたので‥
このラインは500m巻きで500円程度と最強のコストパフォーマンス!
もちろん性能云々はクイックショットやコブラと比べるまでもないですが、最低限の強度と扱いやすさは確保されてます。
これで1mあたり1円と考えたら‥

TB300は硬さのあるフロロカーボンラインです。使えない事はないのですが、ロングキャストや巻き物の使用にはやや扱いづらさがあると思います。
逆に近距離やボトムでのワーミング主体ではその硬さが活きる場面があるので、それらの使用を念頭に置く場合にはなかなか使えるラインだと思います。



以上、ご参考まで‥