さーーーー

っと、雨が降ってきた。


この世界では病気というものがないのか、雨に濡れることに対して特に思うことはない。


ただ、気持ちというか、気分というか、なにか傘をさしたいような感覚があったりして大きな葉っぱで傘にするヒトは多い。


なので、

雨が降る降らないは、特に日常生活に影響はなかった。


今日は、木の中で雨宿りをしているツノさんを見かけた。


どうしたのかを聞いてみたが、ツノさんは喋らないので、いくつか質問をしてきいてみたら、


雨音や雨で変化する景色を楽しんでいたとのこと。



言われて周りを見てみたら、

いつもと同じ光景なのだけど、意識してなかったからか、見えなかった草花や森の気配のようなものを感じることができた。



ボクは、ツノさんと一緒に、その場の景色を色々と見ることにした。