とんてんかんこん

と、音が響く。


イチコさんたちが新しい住人のために建築をしているトンカチとかの音だ。


その音が心地よい。

そのことを周りに話したら、うるさいでしょ?と否定された。


リズムよくやられているわけでもないし、音程があるわけでもない。

でも、何故か落ち着くように感じた。


もしかしたら、記憶を失う前には、大工とかだったのかな?

こんな身体でなければ、やってみたかったな。


と、

目の前でゲームをしている二人を見ながら、のんびりと考えていた。