サザエさん―喧嘩(5)
カルタに負けて喧嘩し、喧嘩を止められた悔し泣き。学業で負けないように勉強しよう。
朝日文庫版19巻〔81頁〕・昭和32年
『カツオ君と友達とワカメちゃんと女の子との4人でカルタをしていました。畳みの上にカルタを裏返しにして、バラバラに置いています。多分“シンケイスイジャク”という遊びをしているのでしょう。楽しく遊んでいたのに、突然、カツオ君と友達が、激しく口争いしながら、一枚のカルタを掴み、引っ張り合っています』
『争いは、次第に激しくなり、2人は、畳の上に置いてあるカルタを、手当たり次第に取って、激しく口争いしながら、相手の顔を目がけて投げつけています。ワカメちゃんと女の子は、居たたまれなって、その場からいなくなりました』
『その激しく喧嘩しているところに、サザエさんとお父さんが現れ、サザエさんが友達を、お父さんんがカツオ君を止めています。とくに、カツオ君は、お父さんに止められていますが、手足をバタつかせて、何か大きな声で文句を言っています。友達は、サザエさんに止められ、かなり落ち着いてきたようです』
『相当に悔しかったのか、カツオ君は、自分の勉強机に「カルタまけて悔しい~」と大粒の涙を流して、泣き伏しています。傍にいたお父さんは、悔しがり泣き叫ぶカツオ君を見ながら「あ~~学業にそのくらいねっしんだったらな!」と泣き言を言っています』
カツオ君!カルタ遊びに負けてそんなに悔しいか?
それにしても、喧嘩も、悔しがり方も、少しオーバすぎないかな?
初めは、一枚のカルタを引っ張り合っていたのに、友達も渡してくれない。とうとう、君は並べてあったランプを、引っかきまわし、拾い上げて、友達の顔を目がけてに投げつけている。そんなことすると友達もだ黙っていない。
ほら!友達もカルタを拾い上げて投げつけてきたぞ!
あまり激しい喧嘩になってしまったので、ワカメちゃんと女の子は、逃げ出して居なくなってしまった。
お父さんとお姉さんが止めに入った。
2人が、引き離してくれなかつたら、もっと大変な喧嘩になっているよ。
負けていたんだな。よっぽど悔しかったのか?
「よしよしそんなに泣くな!」ほら、お父さんが嘆いているぞ!
しかし、お父さんお嘆きに同情するな!
「学業に負けて、悔し泣きするほど勉強しろ」