ずっとずっと前、「夜のヒットスタジオ」という生番組で

尾崎豊が歌い終わった時のこと。

画面をとおして、この歌手の繊細さとか懸命さが伝わってきて

鳥肌がたった。

その会場にいた歌手達も涙ぐんでいて、

その瞬間、尾崎豊という存在そのものが

ズシンと皆に響いた感じだった。

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その時の歌とは違うけれど、これは↓15歳の気持ちを歌っている。

http://www.youtube.com/watch?v=jv3BtWJSMLM

頭ごなしに怒ったり、反省させようとしたり、

あまりに分かってなかったな~。

あまりに衝撃で、もう一度読んでみたこの本。

反省させると犯罪者になります (新潮新書)/岡本 茂樹

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読後、鮮やかに思い出したことがある。

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私が小学校2年生くらいの時、サンリオのオマケを

集めることがはやっていた。

サンリオショップで買い物をすると、ラッピングの最後にかわいいオマケを

シールで留めてくれた。

でも、サンリオショップで買い物するのは、

お友達のお誕生会に呼ばれた時に

プレゼントを用意するくらいの特別なことで、

なかなか私には機会がなかった。

多分、それは他の子も同様だったと思う。

そんな小学生にとって、現実的な値段でオマケを集められる方法は

パティ&ジミーのキャラメルを買うこと。

キャラメルにはパティとジミーの可愛いオマケがついていた。

今でもあのカラフルな絵柄の箱を思い出せる。

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私の母は、本は好きなだけ買ってくれたけれど、母のお眼鏡に叶わない物は

簡単には買ってくれなかった。

パティ&ジミーのキャラメルは母にとっては無意味な物だったのだろう。

「我慢する」ということを教えたかったのかもしれない。

私のオマケを入れる用のガラス瓶は、なかなか埋まっていかなかった。

お友達と遊ぶと、そのガラス瓶を持っていって、

オマケを交換したりするのだけれど、

友達に比べて自分だけオマケが増えない気がした。

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母とスーパーに行った時のこと。

私はお菓子売り場で、パティ&ジミーのキャラメルの前にいた。

どうしてもどうしてもオマケが欲しかった。

でも「欲しい」とねだっても却下されることは分かっていた。

近くに母も人もいない。

そっと手を伸ばしてキャラメルをポケットに入れた。

ドキドキドキドキしてお店を出ても、家に帰っても安心できなかった。

母に「あれ?これ見たことないけれどどうしたの?」と

言われたらどうしようとか不安だったけれど、

ガラスの瓶の中にいれてしまえば母が気づく事もなかった。

しばらくして、私はもう一度キャラメルを万引きしたのだった。

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その二回とも誰にも気づかれなかったけれど、三回はしなかった。

どうしてだろう?

ただ、ぼんやり思い出すのは、その後で、遊びに来た祖母に

「ねえキャラメル買って」と甘えると、

「いいよ」と言って3つくらい買ってくれたことがあった。

それで気持ちが満たされた気がする。

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問題行動があった時は、反省させるよりも、

その背景を一緒に考えることが大切だとこの本には書いてあった。

素直に母に自分の気持ちを言えず、

この母に何を言っても無理だとあきらめてしまう

「いい子」の発想に問題があるかもしれないという点は、

結局この時には究明されなかった。

でも「反省をさせられなかった」おかげで?

祖母の気持ちに甘えて自分の心を満たせた気もする。

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記憶の底においやっていた「キャラメルのオマケ」を

なぜか急に思い出し、思春期に爆発する子どもの心は小学低学年より

ずっと複雑で、背景も込み入っているだろうから、何よりも「反省」を求め

厳罰化する昨今の流れには反対だと改めて思った。

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問題行動の背景には子どもの生き辛さがあるのかもしれない。

とはいえ、それを乗り越えて、しっかり大人になれ!甘えるな!と

言いたい気持ちも、一方ではあったりする。


















息子が中三の頃、それはそれはたくさんの反省文を書いてきた。

その反省文に親がコメントし学校に提出。

回数を重ねるごとに反省文のコツをつかんだのか「事実→謝罪→これから」

という流れで文自体の完成度は上がったが、

素行不良はひどくなる一方だった。

いかにも「反省しています」という文の横に親のコメントを書く時、

これって意味がないなと

感じたけれど、では、どうすればいいのか分からなかった。

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学校だけではない。

深夜徘徊、外泊、怠学、その度になんとか「反省してほしい」と

私は強く願って、お説教になりがちな話し合いをたくさんした。

でも、息子の心に響いていかないのを感じることが多かった。

そして、どんどん悪化。

あめあがりの会で教わった「いってらしゃい、おかえりなさい」

後は黙るということを

心がけるようになってからは会話も増えたけれど、

でも、何か足りないって思ってきた。

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先日、手に取って、あまりに衝撃的だった本。

ここに答えがあると思った。

でも、一体どうすればいいのか分からない。

再度丁寧に読むことにします。



反省させると犯罪者になります (新潮新書)/岡本 茂樹

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お父さん

40年近くまえに、お母さんに説得されて、

お父さんが買ってくれたピアノは

今、わが家のリビングにあります。

このピアノを私たちきょうだいに続いて、ハル、アキ、それから

お父さんの死後生まれた姪たちが時折弾いて、

最近は私が再び弾き始めました。

レッスンに通っていた10代までに、

もっと真面目に練習しておけばよかったと後悔しきりです。

ハルも同じこと言っていて、

「ピアノやめなければよかった」だって。

そうそう、ハルは時々「じいじには生きていてほしかった」

と言っています。

お父さんが生きていたらハルの非行をどんなふうに

言っただろうかと思います。

「バカは死ななきゃ治らない」などと冷たく言ったかもね。

そう言いつつもハルにはいろんな事を教えてくれたのでは?と思ったり。

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話がそれました。

お父さんのお通夜に、姉と私でピアノを弾いたのは聞こえたかな?

その後、ハルとアキが発表会で連弾をした時は、

「ああ、お父さんが生きていればどんなに喜んだだろう」と思ったし、

アキと姪がこのピアノで連弾の練習をした時も感無量でした。

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どうやら、このピアノに最期までつき合うのは私になりそうです。

「大きな古時計」ならぬ「こげ茶の古ピアノ」って感じかな。

先日、久しぶりに楽譜を買いにいったら売り切れで、注文してきました。

指も動かなくなったし、今は難しい曲に挑戦する元気がないので、

簡単で、でも好きな曲を弾こうと思っています。

「オンブラ・マイ・フ」

楽しみです。

できれば、時々、ハルの夢枕にたって会いにきてやってください。

どうかハルのために力を貸してください。

みなみ





この三連休に、ある大きい夏祭りがあった。

三年前からこの夏祭りに参加している息子は、今年ももちろんイソイソと

三晩にわたって出かけていった。

なんでも繁華街で普段は遊んでいる子たち、そのまた友達たちが

近県から集まり、大きな同窓会のようになるらしい。

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「今年でこの祭り参戦は卒業だ」と言っていたが、実際どうなのだろう?

昨夜は深夜に「帰らぬ」というたった一言のメッセージが来ただけでも

無断外泊よりは進歩なのかもしれない。

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今朝は早朝から部活に行く娘を送り出し、のんびり犬の散歩に行って

戻ってみると、朝帰りの息子が上半身裸で寝ていた。

きちんと食事をしてないし、運動もしていないから、

とっても細くなってしまった。

小さい頃から手触りのいいものが好きな子で、これだけ蒸し暑いのに

今朝もお気に入りの毛布をかけている。

スヌーピーにこんな毛布を持っているキャラクターがでてきたっけ。

もうすぐ18歳。でも多分中身は15歳くらい。

そういえば、オネショも長い間していた。

大人になるのに人より時間がかかるのかな。

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あめあがりの会で「18歳になるとだいぶ落ち着いてくる」と教わった。

そろそろ周囲が進学や就職のために真剣になって

遊び友達も少なくなっていくからかな?

そろそろ自分の現実をみつめてほしいものだ。

この夏祭りを皮切りに、「夏」が始まる。

私は暑いのが苦手なうえに、非行以降は毎年泣かされてきた季節。

今年は何事もなく過ごせますようにと願わずにはいられない。