ハルオが帰宅。
珍しく家族がそろったので外食することにした。
最初は「行きたくない」なんて言っていたけれど、
しつこく誘うとついてきた。空腹だったのだろう。
外食はお金がかかるけれどいいこともある。
家の食事だとハルオは自分だけさっさと食べて部屋に行ってしまうが
外食はテーブルについていなければならない。
他の人の目があるので父子バトルにはなりにくい。
で、外食。
金髪ピアス。アクセサリー。
足を組んで、食事中も携帯を手放さない。
なんだか態度も反抗的。
夫の表情が固くなっていく…。
ええと、なんか誉めるポイントはなかったかな?
あ、あった。
「ハルオのおはしの使い方きれいだね。」
心なしかハルオの顔が明るくなる。
と、ここから話が弾みだす。
「おじいちゃんキラーって言われてるんだよ。
なんか、いろんなおじいちゃんに可愛がられる。
オジサンやオバサンにも受けがいい。」
と言う。一体どこのおじいちゃん?オジサン?オバサン?と
聞きたいところだが、ぐっとこらえて
「大人と会話できるんだね。」と言ってみると
「保護司さんから誉められた。いろんなこと知っている。って」
もともと、おしゃべりだったハルオ。
こちらの態度次第でしゃべりだすのかな。
でも、核心に触れる話には答えない。
こちらもそれ以上突っ込まない。
夫も夫なりに気を使い、
久しぶりに穏やかな夜だった。
困った時や、危ない時、
心配している家族がいることを
思い出してほしい。そのためには
こういう時間を増やすことなのかな?
その後、お店で別れてそのまま外泊。
まだまだ先は長い。
久しぶりに兄に会った。
兄は、高校生の頃、留年の危機をのりこえ卒業し、進学した。
警察のお世話になったわけでもない。
それなのに当時、私の母はすごく悩んでいた。
兄は高校生になった途端にほとんど母にはしゃべらなくなったのだ。
もともと父は多忙で父子の会話の機会がほとんどなかったし、
きょうだい間は仲良くしゃべっていたから、
余計に母は兄の態度に傷ついていたのかもしれない。
確か、母は親のための講座に通っていた。
兄が当時のことを思い出して言った。
「母親が自分のことを心配して、講座に通っているのが
すごくうっとうしかった。行動を詮索されるのも嫌だった。」と言った。
そして、アラフォーの今でもどことなく母によそよそしい。
私には義兄もいる。
義兄は兄以上に問題の多い高校生活で三者面談の常連だったそうだ。
ただ、義兄は今も母親が大好きで、とても仲が良いのがわかる。
義兄はハルオを心配する私にいつも
「男は皆マザコンだから、必ず、母親の気持ちが分かる時がきて
優しくなるよ。」と励ましてくれる。
でも、兄の例があるから、本当だろうかって思ってしまう。
同じような高校生活を送った兄と義兄。
180度母子関係が違うのはどうしてだろう。
もちろん生まれつきの相性もあるのかもしれない。
でも、大きいのは信頼関係のような気がする。
義兄の母は問題が起きても、
常に、義兄の立場にたっていたのではないかと思うのだ。
というか本心は隠して、義兄の前では
「息子を信じきる母」になっていたのではないだろうか。
「ウチではいい息子なんですよ。何かの間違いではないですか?」って。
何か問題が起きた時
「ウチの子に限って」と言う親は愚かだという記事を読んだことがあるけれど、
例え愚かでも母親にはそういう盲目的なところがあったほうが
子どもは安心して成長できるのではないのだろうか。
そして私の母にはこどもに対して、そういう盲目的なところがなかった…と、思う。
いつも「○○であるべき」とか「○○しなければ」っていう常識を大切にしていたような気がする。
私と違って、繊細な兄は、盲目的な母の愛情というか信頼が欲しかったのかな。
ハルオのことで悩んでいるから、
私は兄にたいしてつい母を擁護してしまう。
「お母さんなりに一生懸命に愛情もって育ててくれたと思うよ。
ただ、愛情の伝え方が下手だったのかも。」って。
ああ、でも、ここまで書いてなんだか確信してしまった。
兄は母に信じてほしかったのだ。「この子は大丈夫」って。
先生が怒っても父が怒っても母には優しくしてほしかったのだ。
世間体や常識よりも息子を大切にしてほしかったのだ。
そしてハルオも兄と同じ気持ちなのかもしれないな。
実はとっても繊細なところがハルオと兄は似ているから。
母と私もどうしても考え方が似てしまっているのだろう…。
親であることからリタイアしたいこの頃です…。
あめあがりの会で教わったことがいくつかある。
「お母さんも自分の人生を楽しんで!!」もそのひとつ。
息子がこんな状況なのに、楽しめる気分になんてなれないって思った。
心は息子のことでいっぱい。
過去の育児を悔み、このままどうなるんだろうって未来を心配ばかりしている。
誰にも会えない気持ちになることもある。
でも、息子にしたら、いつも母親が暗い顔で、自分の心配をしてため息ばかりついていたら、
それこそ「うざい」だろうなあ。
少しでも息子から意識を離れさせ、何かを楽しみ明るい顔ができることが大切なのかな?
だけど、夫や子供の予定を優先させているうちに自分の楽しめることが
何だったのかもわからなくなってしまっている…。
情けないなあ。
私が楽しめること???なんだったかな?
あ、私が最近はまっていることがあった!!!
TVドラマ「リーガル・ハイ」
展開が早くて、笑えて、ホロってできて、考えさせられる。
なぜか息子もこの番組を好きで、会話も弾む…というほどでもないが、
数少ない共通の話題。
来週火曜日が最終回。
楽しみでもあり、寂しくもある。
まあ、こんな感じで少しづつ、自分が好きなこと、楽しめることを
見つけていけるようにしていけばいいのかな?