こんにちは。
家計とこころのホームドクターこと
ファイナンシャル・プランナーの阿部 有子です。
前回の記事
「教育費がどうしても足りない、その時は?」に
こどもは、社会の宝
と書いた私。
ベストセラー本
「未来の年表」 人口減少日本でこれから起きること
著者/河合雅司 講談社 2017年6月20日発行
を読んでから、ますますそう感じていましたので
ご紹介しますね
河合さんは
産経新聞社論説委員、大正大学客員教授で
人口政策、社会保障政策の専門家。
表紙をめくると、次の言葉から始まります
呑気な人々
日本が少子高齢化社会にあることは、
誰もが知る 「常識」 である。
だが、その実態を 正確に わかっている日本人は、
いったいどれくらいいるだろうか? 」
のんきな人々 のフレーズには、ひきつけられました
第1部は、「人口減少カレンダー」で
これからの日本で起こることが
2017年から約100年後の2115年まで、年表形式で書かれています。
「2020年 女性の半数が 50歳越え」
「2024年 全国民の3人に1人が 65歳以上」
「2027年 輸血用血液が不足」
「2033年 3戸に1戸が 空き家に」
「2039年 火葬場が 不足」
「2040年 自治体の半数が消滅」
「2042年 高齢人口がピークを迎える」
<本の帯から引用>
というように、読んでいくうちにどんどん
ひえええぇ~! という内容が続くのですが、
その内容というのは、
占いや、適当に予想した未来ではなく、
国が公表しているデータを基に裏付けられた内容なのですね
こちらは、
国立社会保障・人口問題研究所のホームぺージからダウンロードした人口ピラミッドです。
2045年(今から28年後の日本)
私達って、自分の老後の心配だけに注意が向きがちですが
今の子ども達世代は、とても少ない人数で、
高齢人口がピークを迎える頃に日本で起こる数々の問題を
社会の中心世代として支えていかなければならない運命にあるのです
そして
2060年 (今から43年後の日本)はというと
こんなピラミッドになるんですね
ちなみに、こちらの図は
1985年 (32年前の日本)です。
著者の河合さんは
先送りしてきた日本の少子高齢化によって生じる問題を
次世代の子供たちに押し付けるわけにはいかない
次世代が背負う荷物を1つでも2つでも軽くしたい との思いから
第2部に 「日本を救う10の処方箋」
として、今取り組めること を 書いてくださっています
子ども達は、未来を生き
日本の未来を担っていく 存在。
社会の宝 なんだと しみじみ想いを馳せました。
10年以上前のことです。
私は、赤ちゃんのママで、慣れない毎日に奮闘していた頃
年配の女性の方にとても親切にしてもらい
「こどもは日本の宝だから」 って言われたことがありました。
自分の孫でも何でもないのに?
日本の宝だなんてって、すごくびっくりしたことがあります。
こんな風な考えをして下さる方もいるんだと驚いたと同時に、
目の前のことにいっぱいになっていた毎日の中で
社会に受け入れてもらっているような、じーんとくるような気持ちになったことがありました
なんだか
その時のことも 懐かしく思い出しています