時は20世紀末、2月の寒風吹きすさぶ富浦での一コマである。
釣りクラブの講習会で渡船を利用した記憶はあるが、磯名はどこだったか覚えていない。
あのときから四半世紀が過ぎたことになる・・・。
四半世紀ぶりの富浦漁港の早朝は、釣り人でごった返していた。
釣り人が少ない地区と多い地区があるようだが、ここは多い地区のようだ。
今回の釣り場は名礁・猪瀬。
日本に来た旅行客で東京を知らない人がいないのと同じくらい、房総地区で猪瀬を知らない磯師はいない。
クリフさんの同行でなければ、とてもじゃないがこんな名礁には乗れない。感謝、感謝だ。
渡礁後、潮は富士山のほうへ流れている。いわゆる上り潮だ。
流速は1ノットくらい。名礁と言われる釣り場は総じて潮が速い。
そんななか、クリフさんにヒット。
いい感じで竿が曲がっている。
玉網も気にすることなく、一気に抜き上げて石鯛が宙を舞った。
53cm、2.5kgくらいの本石。
わたくしには黒鯛がヒット。
小型だが名礁・猪瀬における1匹目の黒鯛。満足、満足である。(笑)
潮が緩くなってから2匹目の黒鯛が釣れた。ん~、満足、満足である。(笑)
2匹とも、普段わたくしが見ている黒鯛よりも白いような気がする。
潮が緩んでメジナの活性がだいぶ落ちたが、それでもコマセを撒くと浮いてきていた。
ここ猪瀬ではメジナはエサ取りである。
ケイムラ液でボイルしたオキアミ。2匹ともこのエサで釣れた。
新島用に作っておいたものだが、今春は行けなかったのでここで投入してみた。
エサ取り(メジナ)にも強く、棚までしっかり届いてくれた。
大型貨物船が行きかうのは東京湾ならではの風景。
湾内へ入る貨物船。
湾外へ出る貨物船。
上り潮のときは離れも良さそうだな。1ノットくらいなら流すにはちょうどいい。
なんでも、ここの黒鯛は潮の中で喰ってくるらしいので、ぜひそれを経験してみたい。
ちなみに今回の2匹は、足元周辺で仕掛けを立ててたら釣れた。
『黒鯛釣り=テトラポット』のわたくしにとって、潮の中で黒鯛を釣るイメージはなかった。
12時前にお迎えが到着。
自然保護の観点か、お迎え時刻がほかの磯よりも早い。
どこかの釣り雑誌で何度か見たようなフォト。(笑)
広い海のなかで、ここだけ岩が隆起していて不思議といえば不思議だが、これも名礁の共通点のような気がする。
四半世紀前は釣果が無かったが、今回はなんと黒鯛が2匹釣れた。
多少はウデが上がったか・・・、いや、幻会さんのアドバイス、名礁、そして講習会のおかげだな。
当日の航跡。
名礁・猪瀬へは船で10分くらい。
講習会のときは猪瀬と反対方向へ行ったな。
日時:2023年5月3日
水温:
潮流れ:上り潮
水色:濁り
ROFC:15%
Special Thanks:幻会 & 鳴釜渡船