療養〈81〉

 今日は朝起きて、録画していた鬼滅の刃を見た。中々面白かった。最近のアニメーションは知覚に強い影響を与えるように出来ているのだろうか。まあそれは人によるだろう。アニメが蛇蝎に嫌いな人も好きな人もいる。僕は今日も元気に生きている。僕は歯磨きをする際には常に優しく、徹底している。そうすることで歯肉炎をなおそうと思っている。母親も歯肉炎は若いからすぐになおると言う。僕は生活をしていく中で少し心に余裕が生まれてきた気がする。リビングは少し寒かった。6月ならもっと蒸し暑いのを想像していたのだが、まあ外に出れば変わるかも知れない。出る気はないが。僕は引きこもりライフを充実させる。そして今のような平穏な日々を維持すべく頑張っていきたいと思っている。僕は過去、多くの恥ずかしい経験、嫌な経験をしてきた。人によっては正当な指導だと思われるような場面でもまた別の人にとっては暴力と捉えられる事のあるスポーツ業界。スポーツとは元来そういうものだと言われると閉口する。僕の友達だった女の人も髪を引っ張られた事もあるけどそれが結果的に良かったと言っていた。

 僕は精神病院入院時代にも変な幻聴を聴いた。「赤川君がそんなになるなんて。赤川君は人一倍不安を感じやすいんだと思います」と病院の職員が言っていた。

「Mちゃんも可愛いよ」などと言っていた。その発言したのがMちゃんなるものなのだろう。僕は自分に対する美辞麗句や慈愛の言葉が幻聴として現れる事に愕然としつつ、過ごしていた。

 小学校時代はアニメやゲームにはまっていた。中学時代までそれは続いた。僕は友達と一緒にアニメのイラストを描いたり、ゲームをしたりして過ごしていた。モンスターハンターなるゲームを僕は持っていなかったので彼らの会話に入る事が困難を極めた事もあったが。僕はこうしてパソコンの前に座っている限りは元気である。体重が落ちたのは筋肉が減ったからだ。どうにかして筋肉を取り戻すべく今日は筋トレをしないといけない。筋トレと言っても大層なものではない、パソコンの前にしぶとく座って生きていくだけだ。また僕はどうしても強く優しくなりたい。僕はどうすれば良いのか、それは行動をするうちに見えてくるだろう。五里霧中の旅路もようやくマシになってきた。専ら僕は激しい運動をしなかったのだが。そう言えば早熟の天才がこの日本では絶賛されるきらいがある。将棋の藤井颯太だったり、文学賞作家だったり。

 

 

療養〈82〉

 僕はどうにかして強くなりたい。いや、強くなっているのだ、この平易な文章の凝集、以前の僕なら矜持が邪魔して出来なかった。しかし僕はやり方を変えた。人を惹きつけ、魅了する為にはどうすれば良いだろうか。僕は統合失調症について考えるようになった。普通扱いして欲しいとの当事者の声もあるが僕はやはり弱者であるから特別な対応をしてほしい。この辺の意見の相違は想定内である。母親の話も僕を傷つけまいとしているのが明晰に分かる。僕は言葉と格闘していく中で多くの事を達成していきたい。統合失調症は本当はこれほどまでにすごい存在なのだという事を示したい。私見によれば天才は統合失調症的側面、要素を持ち合わせているものだと思う。僕は自分を天才だと思う瞬間が多々あるし、凡人だと思う瞬間も多々ある。そうじて典型的な統合失調症なのだろう。僕は頑張りに頑張って今の僕がいる。まだお腹は減っていないので昼飯は後にしよう。僕は過去、活字中毒と思われる程本を読んでいた。小説の世界に没入したりしていたし、難渋な哲学書を読んだりもしていた。

 僕は大学に入って本格的に読書を始めた。とにかく多くの刊行された書物を貪り読んだ。僕はきっと本を読む事で成長できると信じていた。おかげで知識や語彙が増えた。そして会話上手と言われる程になった。これは非常に優れた功績である。功績、というと少し大げさに聞こえるかも知れないが、僕は考えて生きてきた。いや、僕のみならず社会の多くの人も考えて生きているだろう。僕はそういう人の天使、神のような不可視で不可思議な存在になりたい。僕は外に出る事はない。しかしこうして過ごすのも悪くない。一日中寝ている日があって良い、と同じ統合失調症のもりのこどくさんが言っていた。そうなのだ、僕は80%で生きていかなければいけない。僕は頑張りがまだ足りない。自分を震わせて、これからも邁進していく。いや、これもストイックか、頑張りがまだ足りないなんて。今は療養中だぞ、余計な刺激をつけてどうする。僕はもう少し自分に甘く、労わるべきだ。これは訪問看護の人も言っていた。次京都に帰る具体的な日にちはまだ決まっていない。僕はどうすれば良いのか。とにかく生きろ。僕は駄目人間ではない。人間失格ではない。だから大丈夫だ、自信を持って生きていく。統合失調症にとってこの生という言辞程、崇高にして畏敬の念を持つ言葉はない。少なくとも僕は軽々しい意図でこの生の言葉を使ってはいない。重みがあるのだ。

 

療養〈83〉

 僕は昨日、よく寝た。おかげで今は頭が冴えている。また僕は蜜柑収穫のアルバイトをした事もあった。和歌山県でだ。僕は即座にその農家の人とのLINEを交換した。僕は喋りながらも働いた。フィボナッチ数列や偉人について、そして音楽について、ありとあらゆる事柄について話した。皆は舌を巻いていた。何か薬をやっているのかと疑いをかけられたりもした。もう既に僕はインテリだと農家の人に認められていた。農家の人は若い夫婦であった。僕は彼らと会話するのが好きであったが大学入学の為に彼らの元から離れざるを得なかった。しかし大学においても僕は憂き目にあった。高校時代にせよ大学時代にせよ、統合失調症と孤独は非常に相性が悪い。僕はそれでも目標を達成しようと努力した。僕の弟は今、立命館大学に通っているらしい、そして公務員になるべく公務員の専門学校に通っているらしい。姉妹もよく働いているらしい。姉の方は今働いている職場が合っていないと思っているようだ。僕なら合っていないと思ったらすぐに辞めるのだが。それが彼女と僕との差異か。妹については何も聞かない。多分上手くやっているのだろう。

 僕は昔兄弟を痛めつけていた。しかし統合失調症になってからは反対に痛めつけられる側に回ってしまった。僕はそこで人を傷つける事の無益さ、非生産さに気づいた。僕は兄弟、仲良くすべきだと思っている。昔のような苛つきで他人に当たるのは幼稚だ。小学校時代にもそんな女子生徒がいた。僕は何もしていないのにハゲなどと連呼をしてきたのである。その女子生徒は中学でも一緒だった。また昨日見た夢では髪に粉がついていると夢の住人に言われたりして僕は不快な気分になった。それはふけだと僕は言った。僕は少年時代、ふけに悩まされていた。ふけとは不潔なものである。それを美容師から指摘された事もある。僕はそれでも堂々と生きた、友達がいるから、その友達は十人十色、一緒にいて僕は楽しかった。とにかくここまで書いたんだ、少し休憩をしてみようかと思う。僕の経験した事をありのままに話すのは並大抵の事ではない。僕は統合失調症発症が衝撃的過ぎてそれ以前の記憶がぼんやりとしてしか覚えていない。僕は多くのアニメや漫画の影響を受けて、厚顔無恥な事を沢山してきた。そんな僕を嘲笑う事もあったし、自嘲的になる事もあった。しかし人格を追い詰めるまで懲罰的にはならなかった。僕は当時病気ではなかったのだ。

 

療養〈84〉

 多くの人々が働いていて、働いていない僕がいて。京都では障害年金のみで生活をしていたのだが、今は実家にいるので散財はしなくなった。僕はただこの心地よい時間を生きていくのみだ。そうする中で希望が見えてくれば幸いである。僕は多くの人々の為になると思ってプログレッシブツイストの芸術体系を創始した。しかしそれは正しい対応だったのだろうか、今の僕には分からない。また僕は去年の11月に岐阜県に家族旅行に行った。少し肌寒かった。弟や母からは強そうと言われた。ガタイがデカイとも弟からは言われた。僕は既に素足でも目立つ身長だ。だから卑屈になるな、僕は大丈夫だ。そして皆さんも大丈夫、どんなコンプレックスがあっても長所にのみに目を当てよう。モンティパイソンでもあったろう、常に物事の良い面を見ていこうと。僕はイギリスのユーモアは非常に独特なものだがあると思う。笑いのツボが向こうと日本では違うのだ。

僕は洋楽を聴く。よく聴くのはビートルズ、ブラックサバス、ピンクフロイドだ。これは何度も僕が言ってきた事だ。リフもすごいし、20世紀までの音楽の応用力もすごい、そうかと思えばサイケも出来て、多くの発見と驚きがある。僕は中学でロックの洗礼を受けた時面食らった。このような宝があるのかと。相当程度の高いものじゃないかと直感した。ちなみに聴いたのはディープパープルのスモークオンザウォーターである。多分僕が一番あの場で衝撃を受けたと思う、しばらくディープパープルの事が念頭から離れなかった程だ。

 いくら斜陽しても僕には残っているものがある。その持っているもので今後何が出来るかを考える。僕に出来る事は何があるだろうか。もう細かい事は気にしない。いや、気にしたら負けだ。そう思う事だ。

 僕は京都に帰る時は電車一本で済ませるようにしたい。もう僕は恐れるものなど何もない。味方や位置によって自分の容姿が悪く見えたりするのはよくある事だ。僕は何も不安に感じる事はない。僕はゲームのBGMも聞いたりする。ペルソナ、かまいたちの夜などがそうだ。僕は多くの現代の潮流を取り入れつつ進化している。固陋の脳になっている訳ではない。先ほど洋楽派という話をしたがそれも飽きてきたら他のものも聴く。しかしペルソナのBGMは洋楽に匹敵する程の素晴らしさを持っている。僕は非常に慄然としている。このようなセンスの良い音楽を作れる日本人がまだいたとは。彼らは台頭していくだろう、困難にも負けず、是非負の流れに抗して欲しい。

 

 

療養〈85〉

 もう昼だ。僕は最近徐々にだが早起きも出来るようになってきた。これは嬉しい変化だ。またテレビを見る用のマットレスを僕は寝室に持ち込み、寝転がっている。これが非常に気持ち良い。僕はもう自由なのだ。25歳の大人、今年で26歳になる。僕も結婚の事を考えないといけない。僕の恋愛は結婚を見据えた恋愛にしたいと思っている。僕は30歳までに結婚したい。僕はどうしても円満な過程を築きたいのだ。その為には社会的に自立しないといけないのか。逆玉の輿では駄目なのだろうか。そうなれば僕は少し楽だ。しかし重要なのはその逆玉の容姿だ、僕は長身美人以外を女として見る事が出来ない。一緒にいて落ち着かないからだ。しかしこのように傲然と発言する割には行動に起こせていない。言行不一致である。僕も頑張らないといけない。しかし頑張りすぎないようにもしないといけない。僕の母親はよく他人から若いと言われる。蜜柑農家の人からはあなたの母親が通って行ったら花が咲くと言っていた。僕も彼女の遺伝子を、受け継いでいる為、よくイケメンだとか言われる。しかし鏡で見るとこれのどこがイケメン?と思う時もある。まあこの感覚のずれは良くある話だ。

 リビングでする事は今では食事をする事くらいである。見たいアニメも見終えた。今夜を席巻しているアニメはどういうものがあるのだろうか。僕はアニメオタクじゃないのでよく分からない。大抵のアニメは酒を飲まなければ楽しく見る事が出来ない。大人になると酒なしでは酔えなくなるとは三島由紀夫の金言名句である。

 僕は外の景色を見る。眩しくてまともに楽しめない。僕はやはり今は家にこもっているべきなのかも知れない。僕ならきっと統合失調症も寛解する事が出来る。最近は外に出ないのもあって幻聴を少しも聞かない。妄想の程度の落ち着いた、人畜無害なものになっている。僕は今後も色々な事をし続ける。たとえ火の中水の中、僕は自分の真価を発揮したい。この値千金の能力を。これは傲岸不遜だろうか。しかしこうでも言っておかないと、現実の圧力に押しつぶされてしまいそうだ。そうだ、僕は非力だ。だからこそ助け合って生きないといけない。もう痩せ我慢は終わりだ。きっと僕の未来は明るくなっていく筈だ。そしてその先に、幸運の絶頂が待っている。こう考えるのは愚の骨頂だろうか。

 

 

療養〈86〉

僕:おい、お前、起きろ。今まで僕を苦しめてきた統合失調症の悪魔よ。

統合失調症;なんだ、お前は威勢が良いではないか。守るべきものを見つけたのか?それとも俺の魔の手から逃れて回復の一途をたどっている証左か?

僕;僕の人生をめちゃくちゃにしやがって。返せよ、僕の青春を。

統合失調症;そうは言っても俺の力で出来た事も多かったろう。それとこれとは話が別だって?俺にも発作があるんだ。その発作がお前とシンクロニシティしているのだ。

僕;僕はどうして良いか分からなくなった。今では実家で家族と三人暮らしだ。これまでもしばしば兄弟が実家に帰ってきたりしていたらしい。僕は今穏やかに過ごしている。このままでいさせてくれ。お願いだから余計な真似をしないでくれ。

統合失調症;そうか、ならば俺は何もしない。

僕;その俺と言うのも辞めてくれ、僕にしてくれ。

統合失調症;分かった。僕は君が悲哀に満ちた存在に思えるぞ。君は本当に満足しているのか。現実とは模糊な煙がかかっているかのような様相を呈するのが世の常だが。

僕:僕は何とか自分の使命を果たしたい。その為に生きている。今ではゲームのBGMを聴いてゆったりしている。父親はまだ昼飯に帰って来てない。

統合失調症;だからどうした。僕は君の園無味乾燥な出来事になど興味はない。おそらく読者も興味はないのではないか。僕は君に危害を加えない。だから君も僕を刺激しないでくれ。

僕:僕はまだお腹が空いていない。だから飯も食べない。もしかすると食べるのはずっと先になるかも知れない。それでも構わない。ところで統失よ、お前は他の多くの人々にもついているらしいな。もう彼らを困らせるのは辞めてやれ。

統合失調症;それは出来ない相談だ。僕にとって自分の存在は世の不幸の縮図だ。凝縮された悪意とでも言おうか、僕を消したければまず人間から消えなければならない。そうしないと筋が通らない。僕は多くの人を不幸にしているがどうじに独創性も与えているつもりだ。それを活用するかしないかは本人次第。大抵の人は気が滅入ってしまい。自分の仕事に悦に入り、昇華させる事は出来ていない。勿体ない話だ。しかしそれが現実だ。僕、統失は非常に人間の有様を見て、俯瞰して、悲しい気分に包まれているよ。

僕;ほざくな、何が悲しい気分だ。君は粛然としていろ。僕は君のようにはならない。僕は人々を膏薬のように癒し、何度でも勇気づけたり、励ましたりするつもりだ。統失、お前などには僕は負けないぞ。

 

療養〈87〉

僕:僕はこれまで対人恐怖と外出恐怖を克服しようと孤軍奮闘してきた。その事は、君も知っているだろう?

統合失調症:僕は君のような逸材を求めていた。多少の刺激には動じない。身動ぎ一つしない存在を。僕は君に危害は加えないつもりだ。しかし気を抜けば君にいたずらしたくなる。子どものようにね。外は明るい、実家は非常に快適な清らかな空気に満たされている。リビングで父がつけたテレビを見ながら僕はこうして書くことを辞めずにいる。

僕:僕?どうして統失の癖に僕と自我が一体化しているんだ?もう離れる事は出来ないと言うことか?一旦含羞、凌辱、侵犯されればもう君からは逃れる事が出来ないのか?この絶望の国において、僕は君と一体化したのか?

統合失調症:シュールリアリズムがあるだろう。夢や無意識、超常的なテーマや素材を理の制限を加えずに作品とする。これもそのようなものだ。ダリは偏執狂的批判的方法などを編み出し、芸術に応用した。僕は君であり、君は僕だ。

僕:ならお願いだ、僕を悲しませないでくれ。

統合失調症:僕は君を悲しませてはいない。勝手に君が悲しんでいるだけだ。僕は一人の他人であるのだ。君との関係は言葉では言い尽くせない時もあるが。

僕:外が怖いのだ。幻聴と妄想は君の手先だろう。僕はそれらを一々甘受したりは出来ない。また今日は父親は休みであるらしい。関係ないが。僕は実家にいる限りは出来ることを、貢献をしようと思っている。そしてそのように行動をしている。また僕も縷縷として紡がれた現代文明の新たな形式だ。今後はお前のような統失に負けずに生きてやる。僕の所属する統合失調症のライングループには割と普通の人が多い、たまに病んだメッセージもあるが、僕は傍観している。昔勇んで発言して無視された事があるからだ。

統合失調症:外は良い天気だ。漸進的に回復するには外に出た方が良いのではないか?

僕:僕は劇的に変わる、この芸術活動を通じて。僕ならそれが出来る。僕は文学賞も出来れば欲しいがカフカのように生前一部の理解者しかいなかったという道を行く可能性もある。僕の祖父は今入院している。グループホームに行く事で余生を穏やかに過ごしてもらおうと、父親などは思っている筈だ。

統合失調症:おいおい、僕を度外視するなよ、まるで会話になっていないぞ、独り言なら後ですれば良いだろう。僕は君の味方だ。一時期は仇敵だったが、今ではちゃんとした、味方なのだ。だから安心しろ。僕をコントロールし、受け入れろ。

 

 

 

療養〈88〉

僕:今日は良い天気だ。部屋の中にいても気分が爽やかになるようだ。お前はどう思う、統失?

統合失調症:良いと思う。あと歯を磨くのは夜と朝のみで良いと思う。あまり磨きすぎるのも良くない。優しくマッサージのようにだ。母親もそう言っていただろう。テレビでは洋画をやっている。父親はそれをぼんやりと見ている。

僕:僕が言うところを君が代わりに言うんじゃない。僕は実験的な文学を出来れば良いとは思っているがこんなのは単なる子供騙しだ。誰にだって出来る。

統合失調症:それは済まなかった。それで君はいつまでリビングにいるつもりだ?

僕:飽きてくるまで、気分転換するまでだ。僕の父親はもうすぐ出かけるようだ。皆活動的で何も出来ない自分が彼らと比べて矮小に、無能のように思えてしまう。人と比べる必要なんてないのに。それでも僕は生きる、前向きに。昼飯はもう済ませた。後で洗濯物も入れようと思う。今は燦々としている。洗濯にはうってつけだろう。僕はこれまで数々の音楽アルバムをネットに公開してきた。その中には駄作もあるが僕はよく頑張ったと思う。作詞作曲を個人がやれるなんてつくづく凄い時代になったと思うよ。

 僕は見たいアニメも見てしまった。とりあえず次の録画まで待とうと思う。また多くの人が統合失調症を毛嫌いしているのだろうか?それとも一部だろうか?僕はそれ程社会経験がないのでその内実は分からない。また僕はパワハラで辞めた仕事もある。僕は本当に今まで頑張ってきたよ。

統合失調症:それは僕も気づいている。だからこそ、君には幸せでいて欲しい。刮目せよ、僕は徐々に君の精神から消えてゆく。君の人生という名の小宇宙において僕はブラックホールへと消えてゆく。そして健康になった君は多くの人に愛と勇気を説き、世を変えていくのだ。今の君にはそんな大層な事は出来ないと思っているだろう。しかし今に分かる。僕の言っている事が如何に正鵠を射ているのか。僕は余命いくばくもない存在だ。君はこの病的な時間を愛せ、そうしていく内に人生の価値を真っ向から受け入れられるようになる。人や外が怖い?上等じゃないか。なら君は心に従い、自由に生きるが良い。そうするより他にない。僕は君を愛している。僕は両性具有だから君を愛せるのだよ。柔らかい風が吹く。僕はそんな中で生きている。しかし眩しいのが少し辛い。

僕:僕の思っている事が統合失調症である君にシンクロしているのが癪に障るが、良いだろう。統合失調症よ、君の犠牲を僕は無駄にはしない。

 

 

療養〈89〉

 読者を前に非常に混乱させた気がする。僕の実験的な手法ではいきなり投下されれば訳が分からず低俗に感じるのは当然の事である。僕の父親は外出前に仮眠を取っている。僕はテレビを見る用のマットを用いてボーっと過ごしている。そう言えば統合失調症も最近は段々と有名になっていっているな。良い兆候だ。また最近ではラノベ産業がまだまだ健在なようである。僕は多くの事を語ってきた。この明るい部屋、涼しい風、僕はそんな中で生きている。僕は家庭を作ったら良い父親になれるだろうか。僕は恋愛経験が少なすぎる。僕は多くの恋愛以外の経験をしてきた。学問論文も独自に20本以上書いたし、僕は今後も偉大になれるのかも知れない。

 僕は利発そうに見られたり、鈍臭く見られたりする。過去の記憶がそれを物語っている。また、ギターの練習をしていると「全然凄そうじゃないのにギター出来るの凄いですね」と言われた事もある。歯に衣着せぬ物言いは統合失調症に一般的な事なのだろうか。僕はハムスターの寝ているそばでテレビを見ている。僕は先ほど統合失調症と対話をした。それは、他人に語るようでいて自分と語り合うようになった。統合失調症の毒は僕の人生を覆ったりした。

 僕は男になった。訪問看護の男性も男同士の話をしたがっていた。僕はヘルパーや訪問看護を利用しているが今は実家なので利用を停止している。僕が健康に生きる事は非常に簡単な事に思えてきた。僕は自分で自分を制する事が出来るようになってきた。不快な事は思い出さない。自分に素直に生きる。無論公序良俗を反さない範囲でだが。僕はいい加減なものを、粗製を濫造したくはない。僕も衆愚の一部であるのだが、見苦しい姿を見せたくないという美学もある。

 僕はどうしても、僕は、僕は、となってしまう。何故か、僕は私小説型の表現方法をしているからだ。彼は、とこ彼女は、とか言う時もあるのだが。また僕は俄然元気になってきた。僕なら何でも出来る。栄養も溜まっている。また後で洗濯物を家の中に入れる。

 しかしアニメも一昔まえより、遥かに技術的に達者になってきた。流石日本の誇りとも言える産業だ。聖地巡礼なんかでもアニメが取り沙汰されたりもする。

 僕は焦眉ではない、僕は障害がありながらも、多くの人と関わり、療養している。この療養が大事なのだ。統合失調症は丁重に扱わねば危険である。マッチ箱のようなものである、統合失調症は。今後も元気に、元気に。僕は明日も明後日も、永劫に愛に包まれたい。

 

 

療養〈90〉

アニメがどうとか、どうでも良いではないか。僕は僕の友達の一人が今どうしているかを知りたい。彼はフリーランスで働いていると言っていたが恋愛も充実しているようだ。彼はゲイなのだが男同士のツーショットをプロフの画面にしていた。これを恋人同士の証明と邪推するのはやや短絡的な気もするが、まあ良いだろう。僕は今日は母親と話せる。実家に帰った理由の一つが夜だけでも母親と話して笑顔になりたいと思ったからである。

 昨日は田舎に特有のマイクを使っての地域情報があった。また僕はノーベル文学賞を受賞した作家の作品があまり肌には合わない。僕はボブ・ディランのノーベル文学賞受賞にはやや驚愕した。

 また僕はまともな大人になった。僕は完全に大人になり、その責任も抱えている。しかし同時に統合失調症による子供らしさを持ち合わせている。この子供らしさとは良い意味でも悪い意味でもである。だから僕は人からの助けが欲しい。本当に困っている時に僕も人に助けてと言える人間でいたい。仕事が出来ないと意気阻喪する必要はない。独立不羈に生きる事は人間性を享受する事を意味する。人間である自分をどうにかして受け止め、諦めて生きる事。望むものを全て得られるものではないのが人生の悲しい側面だ。

 精神障害はつらい事も多い、しかし今の僕はあまりつらさを感じていない。闊達に過ごすこと、惻隠の情を持つ事、その他の文化的なものを吸収していく事だ、それが大事だ。

 僕は言葉を誤用乱用する事も多い。しかしそれも若さである。今は家には僕以外にはいない。僕は今京都にいる時と同様にゴロゴロしている。京都の部屋より和歌山の部屋の方が暗さの質が良い。僕はこの大切な時間を吟味して、咀嚼して、嚥下している。

 しじま。僕はこの中で過ごすことを許されている。僕は統合失調症になってから暇もなく、多くの人々から暴言を吐かれた。その全てが幻聴だったのだろうか。僕は本当につらかった。今日は書くことがあまりない。そう思えば幻聴が来駕した、来駕とは反語である。

統合失調症:しかし逆説的だな、お前も僕の手によって人生狂うとは、中学時代まではあんなに人生楽しんで才能豊かだったのに今となっては単なる凡人だ。

僕:黙れ、お前に分かるか、人間はロボットやAIではないんだ、人の命を軽んじるな。さもなければお前は痛い目を見ることになるぞ。

統合失調症:どうやって?そもそも僕は君の味方だ、怒るのは辞めてくれ。僕も君の幸せを願ってるよ。