僕はアニメオタクではないが、週に何度かアニメを見ている、定期的に。しかし中学までの僕はもろにアニメオタクだった。アニメの世界に影響を受けて恥ずかしい事も沢山した。いわゆる黒歴史というやつだ。僕は今も昔も素朴な人間であるからそういう時流の流れに阿った人気アニメを見る事が苦ではなかった。僕は話題騒然の事に逸早く飛びつき、どんな事でもしてきた。しかし統合失調症以後はそのような形式は見られない。悲劇的な諧謔、悲惨な逆説があるばかりである。思春期において悩みを抱えるのはアンジェラアキも歌っていた通りである。また思春期の悩みにフォーカスした芸術作品も近年取り沙汰されているようだ。多くの作品が山積して今の秩序がある、序列がある。栄枯盛衰、盛者必衰とはよく言ったものだ。僕の画才は枯れてゆき、もう何も描けなくなってしまった。また絵そのものにも関心がなくなった。統合失調症の陰性症状のせいだ。僕はゲームも友達の影響でしたりしていたが僕はゲームが苦手である。協力プレイでもしようものなら相手は怒り心頭である。まあそのゲームも高校以降は全くしなくなった。僕はかっこつけてた訳ではない。世の中を斜に構える事に一種の美を見出す事も珍しい事ではない。僕はあの時期、世の中全部イカサマだと思っていた。僕に栄光などないし、良い人生も、幸福もない、そう感じて生きる事は地獄的だった。高校に来たカウンセラーは僕をギフテッドのように扱ったが自分に才能がない事くらい、そして零落の過程にある事くらい嫌と言う程分かっていたので、それが僕にはある種の皮肉に思えた。