僕は文学の一ジャンルであるエッセイをやっている人間なのだ。しかし文豪にはなれない。文才もないかも知れない。昔であれば明治維新以降、作家が勢力を上げ、頭角を現してきた。日本文学の勃興期である、それは。まあでもそれ以前にも日本は文学の国である。そういう意味では同じく文学の国であるフランスと似ているのかも知れない。向こうではジャポニズムなんてのもあり、今も何度目かのジャポニズムらしい。日本の文化的な影響力は非常に膨大なものなのだろうか。以前はクールジャパンなんて言っていたが、最近は聞かなくなった。経済的な衰退と国際的な発言力の低下、頓珍漢な政治家、羊の如き大衆などのおかげかそれを言う事をしなくなった。そもそもメディア自体も楽観的な報道をしようとはしない。ネガティブな内容が人を惹起させる。人の原始的な、本能的な感覚である危機管理能力を刺激されるのだろう。僕には日本国民全員が悲観の洗脳を受け、その渦中にいるように感ぜられる。文豪となって、社会を明るく照らしたいが、その役目を背負うのは別に病気の僕でなくても構わない。しかし統合失調症の発信者も最近注目を集めるようになってきた。それは統合失調症が漸次に広まってきている事を如実に示しているのかも知れない。