僕は今日給料を貰った。B型作業所で働いた分の給料だ。その給料が想定よりも少なかった。僕はショックだった。まあでもよく考えると僕の責任でもある。いくら統合失調症で調子が悪いからと言って一週間に一度のペースで休めばそりゃ雀の涙分しか給料が貰えないに決まっている。今日はそれでショックを受けたついでにいつもより一時間多く仕事をしてきた。日々の鍛錬の成果か、僕は最近体力がついてきた気がする。それは一歩前進である。しかし悪口の幻聴が外に出ると聴こえる。本当に辛い。地獄の季節である。統合失調症になるとランボーじゃないが毎日が地獄の季節である。僕は今日悪口の幻聴が幻聴であることを確認した。きもいとか言われてる方向を見ると誰もいない。言ってる素振りのある人物、そういう佇まいの人物も一人もいなかった。しかし幻だろうが、真実だろうが辛いのは辛い。僕は外に出ると必ず罵倒される。家の中にいても責められる。幻聴は考想化声と言って脳髄で思っている事が声となって発現するらしい。僕は自分自身を殺してやりたい、傷つけてやりたいと無意識では思っているという事か?まあ心当たりはありすぎる。僕は今の屈強な肉体を手に入れても尚、自信を持てずにいるのだ。僕としては外面だけでも堂々と、男らしくしているつもりだが結局のところ内心で自分を好きになれなければ意味がないじゃないか。僕はこのブログでもリアルでも、自画自賛したり自惚れたり見せる事もあるがそれは僕のキャラメイキングの範疇だ。本当は自画自賛する程のものを僕は持ち合わせていない事は分かっている。自惚れるだけの豊かさも僕は持っていない。大体僕ごときに特に悪口を言ったり、特に賞賛したりするような値打ちがどこにある?どこにもないのさ。本当にそこまで価値のある人物ならきちんと友達を作れているし、好きな人との逢引だって出来るだろう。何よりも僕自身が作り出した矛盾の愚にもつかなさは僕の周囲の現状が如実に物語っているではないか。下らない。僕は何て下らないんだ。こんな結局何もない無味乾燥を塗装するような統合失調症の諸症状。まさに僕は哀れである。もし僕が僕に向ける愛を持っているとすればそれは自己憐憫に相違ない。

 

 最近僕は読者に阿諛するように文章の量を少なくした。場合にもよるが一記事あたり2000字を目標に書いている。そしてその悉くは現時点では達成されている。最近読者からのコメントが来た。応援コメントなら大歓迎なのだが、僕の記事に対する批判であった。僕は情けない事に誰かと議論したり、口論したり、レスバトルしたりするだけの勇猛さは持っていない。なら発信しなければ良い。発信には得てして批判も付きまとうものだ、とその意見も分かる。しかし僕は自分の発信にコメントがつくとそれが優しく温かいものでない場合は酷く落ち込んでしまうのだ。僕の長広舌の脆弱さは分かっているつもりだ。それは泡沫のように消えゆく呼吸のようなものだ。勿論そのコメントした人に悪意はない事は分かっている。それにその人は優秀な人だと感じる。しかし、僕は酷く怯えてしまうのだ。悪口や批判に。僕は15歳で統合失調症を発症して現在に至るまで悪口や批判を山ほど打擲されてきた。その不条理、そして悲劇性、それらに僕は人一倍不安を感じてしまう。死に瀕するような思いをしてきた。統合失調症の症状のみならず我が境涯の中で。それがトラウマになって、レジリエンスどころではない、耐性もなくなってしまった。僕はマッチョ崇拝をしている割には本当は気が弱く自信がない。統合失調症になると全ての悪口や批判が、自分に向けられたものではなくても喫緊の雰囲気を醸し出し僕に襲ってくるのだ。当事者の人なら分かると思う、この思いが。僕の心理がどのようなものか。僕のほかにも統合失調症患者はいるのでもしその心理に食指が動けば見てみてほしい。まあ、分かっている。批判コメントが僕を故意に傷つける目的で書かれたものではない事は。

 

 まあしかし、今日の給料は本当に少なかった。僕は今後も頑張って働かないといけない。職場には週五回出勤して皆勤の強者もいる。本当に彼には脱帽である。僕は若干だが職場に慣れてきたとは言えまだまだ青二才の小僧のようなものだ。本当は職場の人とも仲良くなりたいのだが特に話題もないし、僕は万人から、好きな人からも蛇蝎の如く嫌われる弱者男性であるからこちらから話しかければ迷惑なんじゃないかと思ってしまうのだ。僕は拒絶された。それは病気がそう思わせている、そう感じさせていると理論的には理解出来る。しかし統失はそう思わせない魔力のようなものがある。その魔力は情動をも虜にし傀儡にさせてしまう。僕は単なる冗談でこんな事を、こんな怪文書を書いているのではない。プログレッシブツイスト(観念派)の骨子には統合失調症の側面も含まれているが僕はそこに危急存亡の重大なテーマ性を感じ取っている。その上で可能な限り理に即してキャラメイキングをした。19歳頃から日進月歩、そして今の僕のキャラがある。