筆者らが子供の頃、読み書き算盤(よみかきそろばん)は当たり前でした。

 学級内の半数以上の子供たちが書道塾、算盤塾に通っていました。

 裕福ではなかった時代でしたが一人の人間として社会に通用する基礎を学んでいました。

 明治以降、僅かの年数で世界に肩を並べられたのは江戸時代からの教育の賜物でした。 

江戸時代、日本は世界で最も高い識字率で5割程度もあり、明治以降の高度成長の大きな原動力になったと言われています。 そこには、江戸の庶民までが必要とされた「読み書きそろばん」という初等教育があり、農民や町民であっても、字の読み書き、計算が必要という認識が日本の隅々にまで滲透していたのでしょう。

 しかし、現代はどうでしょう。 読み書き算盤の教育は蔑ろにしていませんか。 筆者が多くを語らずとも皆さんはおわかりだとおもいます。 そしてそれらが国力に直結していることも。