北陸を代表する温泉地・和倉温泉(石川県七尾市)で16日、源泉の無事が確認された。能登半島地震後は旅館に湯が届かなくなっていたが、源泉につながる配管を修理し、湯のくみ上げを確認。温泉街に湯気が立ち上り、復興に向けた一歩を踏み出した。(大野沙羅)  和倉温泉合資会社(七尾市)によると、井戸から源泉をくみ上げる配管が地震で損傷し、20軒余りある旅館やホテルに湯を送れなくなった。地震直後から源泉につながる配管4本の確認作業を始め、損傷箇所を修復。16日はうち2本で源泉から湯が通り、90度近い湯が計量マスから勢いよく流れ出した。残り2本も近日中に修復できるという。  和倉温泉は開湯1200年余りとされ、小泉孝史社長(74)によると、長い歴史の中で湯脈が変わったこともあったと伝わる。今後、各旅館へ湯を供給する配管や湯を冷ますタンクの被害確認を進めるが、小泉社長は「2週間も全ての源泉が止まるなんて経験がなかった。後は時間をかければ直せるので、本当に良かった」と胸をなで下ろしていた。 (中日新聞より引用))

 

 

 

(中日新聞より引用)