2014.01.05
:3 だれにも、どのようにも、だまされないようにしなさい。なぜなら、まず背教が起こり、不法の人、すなわち滅びの子が現われなければ、主の日は来ないからです。
:4 彼は、すべて神と呼ばれるもの、また礼拝されるものに反抗し、その上に自分を高く上げ、神の宮の中に座を設け、自分こそ神であると宣言します。
:5 私がまだあなたがたのところにいたとき、これらのことをよく話しておいたのを思い出しませんか。
:6 あなたがたが知っているとおり、彼がその定められた時に現われるようにと、いま引き止めているものがあるのです。
:7 不法の秘密はすでに働いています。しかし今は引き止める者があって、自分が取り除かれる時まで引き止めているのです。
:8 その時になると、不法の人が現われますが、主は御口の息をもって彼を殺し、来臨の輝きをもって滅ぼしてしまわれます。
:9 不法の人の到来は、サタンの働きによるのであって、あらゆる偽りの力、しるし、不思議がそれに伴い、
:10 また、滅びる人たちに対するあらゆる悪の欺きが行なわれます。なぜなら、彼らは救われるために真理への愛を受け入れなかったからです。
:11 それゆえ神は、彼らが偽りを信じるように、惑わす力を送り込まれます。
:12 それは、真理を信じないで、悪を喜んでいたすべての者が、さばかれるためです。
(第2テサロニケ2章3節から12節)
ここで、3節。『背教』という言葉があります。背教が起こって、不法な人が現れてから主の日が来るということですね。背教というのは、いまは黙示録の1章から3章にある「七つの教会」の一番終わりにあるラオデキヤ教会の時代であると よく言われますが、イエス・キリストも、世の終わりの時にはノアの日やロトの日のようだと言っています。
:26 人の子の日に起こることは、ちょうど、ノアの日に起こったことと同様です。
:27 ノアが箱舟に入るその日まで、人々は、食べたり、飲んだり、めとったり、とついだりしていたが、洪水が来て、すべての人を滅ぼしてしまいました。
:28 また、ロトの時代にあったことと同様です。人々は食べたり、飲んだり、売ったり、買ったり、植えたり、建てたりしていたが、
:29 ロトがソドムから出て行くと、その日に、火と硫黄が天から降って、すべての人を滅ぼしてしまいました。
:30 人の子の現れる日にも、全くそのとおりです。
(ルカ17章26節から30節*)
背教の時代であって、ラオデキヤの時代であって、キリスト者も主の訪れを期待していない時代。もはや、そのような時代が来ていると私は考えます。
この背教については、またあとで もうちょっとくわしく見ますが、『背教』のあとに『不法な人』という言葉があります。これは反キリストのことを現します。「不法の人」は反キリストであって、そのうち4節では、この不法な人が現れた時に、いずれ彼が自分こそ神であると宣言する。そのような人であると言っています。
この人が現れるためには背教がなければならない。この人が現れたら主の日が来るということですね。この4節の『自分こそ神であると宣言します』ということですが、これはマタイ24章15節では、キリストがダニエルの言葉を引用して、「荒らす憎むべき者が聖なる所に立つのを見たならば…」ということで反キリストについて説明しています。
:15 それゆえ、預言者ダニエルによって語られたあの『荒らす憎むべきもの』が、聖なる所に立つのを見たならば、(読者はよく読み取るように。)
:16 そのときは、ユダヤにいる人々は山へ逃げなさい。
(マタイ24章15節から16節*)
このマタイ24章でキリストが引用したダニエルの言葉はダニエル書9章27節の言葉で、このように書いてあります。
彼は一週の間、多くの者と堅い契約を結び、半週の間、いけにえとささげ物とをやめさせる。荒らす忌むべき者が翼に現れる。ついに、定められた絶滅が、荒らす者の上にふりかかる。」(ダニエル書9章27節)
アーメン。この反キリストは一週の間、多くの者と契約を結ぶ。これはイスラエルと諸国とのあいだに結ばれるとされている7年の平和条約であると解釈されています。その平和条約を、『彼』である反キリストが仲介する。あるいは主体者となってイスラエルと契約を結ぶということです。
そして7年の期間のあいだ、すなわち、『半週の間、いけにえとささげ物とをやめさせる』とあります。7年の期間があって、途中まで来たときに そのいけにえをやめさせるということは、7年の初めからいけにえとささげ物が始まるということですね。
3年半、ユダヤ式の神殿で旧約聖書に則ったいけにえの儀式が始まって、3年半で終わる。そして、その神殿に自分(反キリスト)が乗り込んでいって、「私こそ神である」と宣言する(反キリストの神宣言)ことが ここに書かれています。
「この荒らす忌むべき者が立ってはならない所に立ったのであれば…」と言って、さきほどのマタイ24章でキリストは、「そのときには、あなたがたは逃げなさい」とユダヤ人に対して言っています。
7年の期間の3年半が終わり、後半の3年半が始まるその時には、反キリストが神殿に入って自分こそ神だと言うので、そのときにはあなたがたは逃げなさいということですね。
その不法の者が神宣言をする前に背教がある。そして、もう一度 今日の聖書箇所に戻ると、6節から7節。「不法の秘密はすでに働いています。しかし今は引き止める者があって、自分が取り除かれる時まで引き止めているのです」(7節)と書いてあります。
:6 あなたがたが知っているとおり、彼がその定められた時に現われるようにと、いま引き止めているものがあるのです。
:7 不法の秘密はすでに働いています。しかし今は引き止める者があって、自分が取り除かれる時まで引き止めているのです。
(第2テサロニケ2章6節から7節)
この『引き止めているもの』というのは聖霊なる神であると解釈されています。なぜなら、9節。「不法の人の到来は、サタンの働きによるのであって…」と書かれています。
不法の人の到来は、サタンの働きによるのであって、あらゆる偽りの力、しるし、不思議がそれに伴い、(第2テサロニケ2章9節)
そして、「あらゆる偽りの力がこの不法の人に伴う」と書いているのですが、サタンの力があって、この不法の人の到来がサタンの力と共に来る。
では、このサタンの力を引きとめるものは何かといったら、人の努力や人間のいろいろな思いではなく、自然現象でもなくて、それをとどめるのは神である方しかないということで、この引きとめているものは、聖霊なる神であると解釈されています。
でも、神は遍在なる方。どこにでもいらっしゃる方なのに、取り去られることがあるのかという疑問が生じると思います。
神は遍在なのに、引き取られたら地上は神のいない世界になってしまう。そういうことは神学的に、ちょっと考えられない。なぜなら、聖霊がいない世界は「火と硫黄の燃える池」、いずれできる「ゲヘナ」という場所しかないので、いまこの地上ではどんなに混乱があっても、どんなにわざわいがあっても、大患難の時期であったとしても、神の臨在はある。
そういうことから考えると、引きとめるものは聖霊なる神なんだけど、取り除かれるというのは、聖霊の宮であるキリスト者が取り除かれる携挙のことを ここでは言っているというふうに解釈するべきところです。
あなたがたは神の神殿であり、神の御霊があなたがたに宿っておられることを知らないのですか。(第1コリント3章16節*)
つまり、キリスト者がこの地上で祈っているということが、キリスト者がこの地上にいて、神との交わりがあるということが、サタンの力によって出て来ると言われている反キリストの到来を抑えているということです。
しかしながら、不法の秘密は、もう働いている(第2テサロニケ2章7節)のですね。世の中では悪の力が働いているけれども、反キリストが出てくることはできない。なぜなら、ここにはキリスト者がいて、神とのつながりがあるからということです。
神の宮が神と交わること、キリスト者が神と交わることの大切さが ここに記されていると思います。キリスト者が神と交わることには、ものすごく大きな力がある。どれほど大きな力かというと、反キリストがサタンの力によって出て来ると言われているけれども、その反キリストを出てこないように抑えている。引きとめているほどの力があるということです。
私たちは王である祭司であって、神の神殿です。この神の神殿の役目は礼拝と祈りです。礼拝と祈りを私たちがこの地上ですること、この地上で神と交わることがどれほど力があるのかということですね。こういうことを思うとき、私たちの日々のディボーションに力が入るのではないか。神との交わりをもっと求めたくなるのではないかと私は考えます。
それでも不法の力は、すでに働いているということですね。そして、『その時になると』と8節以降では反キリストがどのように出て来て、どのように裁かれるのか。人びとは、このサタンの力にだまされてゆくのかということが書いてあります。
ー続くー
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