自分が学生の頃の就職戦線は、学生側に有利だったようだ。

 

何年か後に、バブル期があり、引く手あまただった、という状況とは前の時期である。

 

それでも、無事、中堅どころの損害保険会社に入社ができ、新社会人に入っていくのだけれど、あいかわらず、毎朝の通勤ラッシュと痴漢遭遇に関しては、学生時代と何ら変わらず続いていた。

因みに、地方に引っ越してきて、学生時代に痴漢に合っていたか、という話になると、みなさん、その経験はない、とのことだった。

 

まず、通勤ラッシュ自体がなく、社会人になるとほぼ全員が、車通勤となるところによると思う。

(「よーく考えたら、あった」、という意見もあったが、よく考えなくてもいいよ、と、突っ込みたくなる。"(-""-)")

 

新入社員として入った会社は、青山にあり(今はもう、ない。M&Aで統合された)、近くに所ジョージ事務所や、神宮球場も近くにある、その当時はかなりトレンドな場所だった。

 

そして、その近くにその、カルト集団の事務所もあった。

 

そして、そのカルト集団に、その当時若くてかわいい社員が勧誘されて入会した。彼女たちは当時20代前半で、これから、という時だったのに。

 

彼女たちは、本当にかわいい、普通の所謂「OL」だった。石井と飯田。

当時の自分の同僚の後輩たちだった。何度か顔を合わせたこともある。二人とも、その当時の若者、という感じで、きれいな二人だったので、幸せな結婚をするんだろうな、ぐらいの認識だった。全く、普通の普通。

 

昨今の、頂き女子「りりちゃん」的に言えば、二人のうちの一人に、家庭内で問題を抱えている、という噂も耳にした。

だから、新興宗教にのめり込んでしまった、と。

 

でも、二人とも、道を外すくらいにのめり込んでしまったようだ。本当に残念である。

 

その話はさておき、自分はこの会社に在職中に結婚。出産。という普通の人生をこのまま送っていくんだろうな、と思っていた。

当時、それが、普通だった。自分の親も、まわりも、そうして人生を全うしていくと、信じていた時代だった。

 


藤