正しい波動を持ち、神仏様が認める高い巫女能力を持つ宮崎県のSさんより言われた。
『工藤さんのお父様はたぶん、幼き頃から力があったはず。
だけど自分が体感したことを話せば、気味悪がられたりしたように感じ、周りが離れていく、友が離れていく、辛い思いをされてる。
お父様は、口を紡ぐ事を選択された。
たぶんこれは工藤さんも一緒じゃないかと。』
父から神仏様の話しなんて、一度たりとも聞いた事は無かった。
まさか、父もそんな事になっていたとは知らなかったから、僕が神仏様から導かれている事、神通力では無く、【神の力】を持たされている事は父にも話さなかった。
父も僕も当家長男として力を持っていたのに、お互いに口を紡ぎ黙っていた。
父の神通力は、かなりのものだった事は想像がつく。父は神通力を持っている事を家族にさえも言わず、生涯隠して生きていた。
父が亡くなってから数年後、神仏様による神のテストが始まった。