「地上的観点から、つまり物質的観点からのみ人生を見れば、病弱なからだを持って生れた人は健全なからだを持って生れた人よりも物的には不幸の要素が多いと言えますが、その意見は霊には当てはまりません。
からだが病的だから霊も気の毒で、からだが健全だから霊も豊かであるという方程式は成り立ちません。実際にはむしろ宿命的な進化のための備えとして多くの痛みや苦しみを味わうことによって霊が豊かになるということの方が正しいのです」
『シルバーバーチの霊訓』(3)P.174/10~LB1
私たちの肉体は、物質的な地上世界を生きるために必要な道具です。
私たちは肉体を通して、自分を表現しています。
肉体が自己表現できない状態は、この物質的世界では不自由です。
しかし、霊に悪い影響を及ぼすことはありません。
不自由さゆえに体験する苦しみを通して得るものがあるからです。
地上世界だけがすべてではありません。
今過ごすこの物質世界で体験する出来事に自分がどう対処するのか、
その結果を持って私たちは不自由な肉体を脱ぎ捨てて霊界へ帰ります。