利他愛と利己愛 | イエスとスピリチュアリズムと地上の兵士(わたし)

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苦しみや悲しみが不幸ではありません。霊的真理を知らずにいることが最大の不幸です。
間違いや失敗で願いが叶わない人生が残念な人生ではありません。霊的成長せすに終わる人生が最も価値のない人生です。
真の幸福のために、ともに学びましょう。

“人の役に立つこと”

ささいなことでもすべての人間がそう心がければ、地上は今よりも貧困や悲劇などの不幸が減っているはずです。


地上には貧困、差別、悲劇、戦争など多くの不幸がなぜ存在するのでしょうか。

利他愛よりも利己愛(自己愛)が地上には多いからです。

“人間とはそういう生き物だから仕方ないよ”
“過去も今も世界がそれで成り立っているからいいんじゃないの”
“科学や文明が発達するためには犠牲があって当然”

これらの考えの根源は、
他者より優位にたちたいという利己主義と自己存続のための欲望です。


多くの人たちは、それが当たり前で仕方がないことだと思っています。
変えることはできないと思っています。


そして、「私は何もしていないから、私に罪はない」と思っていませんか。
こんな非情な考えが自分にはないから、自分は利己主義者ではないと思っていませんか。

そうでしょうか…



日本という先進国のなかで生活を送る私たちには、不幸や悲劇にあえぐ人たちが見えません。
ニュースや雑誌などから過酷な環境を強いられる人達がいることは知っていますが、現実感が乏しく日常でそういった事を思い出すことはありません。
記事の中や画像の中だけの世界になっています。


宇宙に存在を与えたのは神の愛です。宇宙が存在し続けるのも神の愛があればこそです。全宇宙を経綸し全存在を支配しているのも神の愛です。その愛の波長に触れた者が自分の愛する者だけでなく血縁によって結ばれていない赤の他人へも手を差し伸べんとする同胞愛に燃えます。愛は自分より不幸な者へ向けて自然に手を差しのべさせるものです。」(シルバーバーチの霊訓[1] P142)


ささいな“人の役に立つこと”で、地球規模の悲劇や不幸はなくならないと思わないでください。

一人ひとりの利己主義が国家や民族などの大きな利己主義を生んでいます。今の不正と不公平な地上世界を作っています。
そうなら、一人ひとりが利己主義から少しづつでも利他主義に変わればやがては地上世界は思いやりの世界になるはずです。

私一人、あなた一人では何の変化も見られないでしょうが、国家も民族も一人ひとりの集まりです。

平和は互助の精神からしか生まれません。すべての人が奉仕の精神を抱き、それを実行に移すようになるまでは地上に平和は訪れません。」(シルバーバーチの教え-下 P62)

利他愛があたりまえの世界になるには、気の遠くなるような時間がかかります。
でも、今までも時間をかけて人間は変わってきました。
これからも時間は流れていきます。
あなたが変わろうが、変わらなくとも時間は過ぎていきます。
しかし、違いは未来に現れます。

全生命の極致であり、全生命の基本であり、全生命の根源であるところの愛は、よりいっそうの表現を求めて人間一人ひとりを通して地上に流れ込みます。そして、いつの日か、全宇宙が神の愛によって温かく包まれることになるでしょう。」(シルバーバーチの霊訓[1] P142)


私たちの「役に立ちたい」という思いは神の愛の表現のひとつなのです。


どうか想像してください。
今地上で苦しむ人たちのことを
今と変わらない未来の世界と思いやりが当たり前の世界を