この話は、最近私が友人と学校で体験した話です。
その日、私は部活の居残りで、友人と二人きりで部室に残っていました。
時間は既に夜の9時を過ぎていたと思います。
「そろそろ帰ろう」と私と友人は部室を出て昇降口に向かっていました。
すると、その友人が「教室のロッカーに忘れ物をした」と言いだしました。
面倒くさいと思いながらも、仕方なく私も一緒に教室に取りに行く事になったのです。
そして、友人と他愛のない話で盛り上がりながら階段を上がっていると、いきなり友人の足が止まり、上をじーっと見つめ動かなくなりました。
私が「どうしたの?」と聞くと 、友人がいきなり肩を震わせながら「どうしたのって…今の聞こえなかったの!?」と言ったのです。
私は「は?」と思い、少し階段を上がり、耳をすましていました。
すると、「ぁああ…あ゛ぁぁぁ…」と男女の唸り声みたいなのが聞こえてきました。
友人にもそれがまた聞こえたらしく、「忘れ物はいいから早く帰ろうよ!!」とヒステリック状態になり、急いで階段を降りて学校から出ました。
そして…
次の日から友人が学校に来なくなりました。
数日後、心配になった私は、その友人の家に電話しました。
すると…
とても落ち込んだ声で、友人の母親にこんなことを聞かされました。
「あの日、家に帰った途端に何かに怯えながら自分の髪の毛をむしり、泣き叫んで気絶した」と。
今も、友人は精神科に入院しています…
やはり、あの唸り声が原因なのでしょうか…