私が体験した、マジで怖い話です。
それは、高校時代のメンバーと飲み会をした時です。
夜中まで盛り上がり、終盤にさしかかった頃、メンバーの内の一人が、
『おい、生徒指導の○○って覚えてるか？アイツ結構ムカついたよな？』
と、学生時代の先生の思い出話に花が咲きました。
すると、その内一人が、
『今から、○○の家にイタ電してみねぇ～？』
と言ったのです。みんな酔っていた勢いもあり、すぐさまその話に乗りました。
メンバーの内の一人が、さっそく○○の家に電話を入れると、電話のコールが鳴りました。しかし、なかなか出ません。
『やっぱり、こんな夜中じゃ出ねぇ～よな』
と、諦め掛けた時、
『はい、もしもし』
と、○○が電話に出ました。
そして、メンバーの内の一人が、
『ラーメンくださぁ～い』
とふざけると、
『お前○○だろ！こんな夜遅くに、電話して来てどう言うつもりだ！』
と電話越しに、説教されました。
何故、声も変えてしゃべったのに一発ですぐバレたのか不思議に思いながらも、そいつは
『すいません』
と謝っていました。
そのうち、電話の向こうで、
『まぁ分かればいいんだよ。久し振りに声が聞けて嬉しいよ』
と言い、電話は切られました。
その時、携帯をスピーカーにして会話していたので、周りのメンバーにも、はっきりと聞こえていました。
『なんだよ！○○の野郎、相変わらずじゃね～か！シラケちまった』
と、その日はみんな解散しました。
しばらくして、また別の同級生とこの前のメンバーの一人と、飲む機会があり、この前の話題になりました。
『この前○○の家に、夜中イタ電したらすぐバレて、長々説教食らっちまったよ！』
と話すと、目の前にいた友達がいきなり、
『マジか？本当か？』
とビビりながら聞いてきました。
『はぁ？何が？』
と聞くと、そいつは小さい暗い声でこう言ったのです。
『生徒指導の○○って、俺らが卒業してからすぐに事故で死んだらしいぜ。』
と。
私ともう一人の友達は、真っ青になって目を合わせました。
では、あの電話の主はいったい誰だったのでしょうか…