この島をみつめて  | 311〜 この島をみつめて

311〜 この島をみつめて

この美しくも不思議な島を、ファインダーを通して見つめつづけてきたフォトグラファー内藤順司と
目を瞑って内側から見つめつづけてきた春名尚子。日本という島の現在とこれからの世界をみつめる旅の記録。


311~ この島をみつめて



あの地震から、6ヶ月が経った。
だけど、なにも変わっていない気がする。

とてつもなく大きな傷を抱いて
それでも、この島はなにも変わろうとしていなくて。

わたしたちがアコヤガイならば
美しい海の中で傷の核を抱いたまま
ミルク色をした真珠を生み出すのだろうけれど。

わたしたちは、真珠を育む海さえも汚しつづけて
なにも見つめようとせずに、ただただ日常を送ろうとしている。

そこからは、なにが生まれるのだろうか。



この美しくも不思議な島を
ファインダーを通して見つめつづけてきたフォトグラファー内藤順司
目を瞑って内側から見つめつづけてきた春名尚子。

日本という島の現在とこれからの世界をみつめる旅を
ここからはじめます。

そのことが、なにになるのか。
そんなことを考えて動けなくなるのではなく
ただただこころのままに動きつづけてこの島をみつめ
それぞれの表現をつづけてゆこうと、
このフォトブログをはじめます。


はじめの一歩。

いつだって、そこからしかはじまらないから。



2011年9月11日 14時46分 祈りとともに 春名尚子