昨日の夜のお世話が終わってからも、ひたすらネットを中を彷徨って。



早く雨、止んでくれ。


台風も早く通り過ぎてくれ。


どうか、どうか、今以上に被害が広がりませんように…。


そう祈り続けていたけれど。



拡がり続ける被害の大きさと、増え続ける犠牲になられた方たちの数に打ちのめされて、大して眠れないまま早朝に起きた朝。




今日はシェルターを開設して間もない頃に飼い主さんから預かって、昨年の暮れにようやく飼い主さんが手を離してくれた姫ちゃんが、いよいよ自分だけの専用お膝と手が待つ家へとお引越し。



様々な想いが去来する中で、何度も姫ちゃんを抱っこして、幸せになるんだよ。って何度も何度も言い聞かせてた。




そして年末に保護したハッシーくんも、譲渡会で見つけた真っ赤な糸をしっかりと掴んでくれた方の元へトライアルに入る日まで少しの間、むーままさんのおうちに居候。



もう、食べるモノを探すこともなく。


もう、ヒトの居ない町を彷徨うこともない。



その手に掴んだ真っ赤な糸を、絶対絶対離すんじゃないよと言い聞かせてた。





何とか朝のお世話とケアを無事に終わらせて、色んな感情がごちゃ混ぜになっている中を、姫ちゃんとハッシーくんを連れて新幹線に飛び乗って。



すげー頑張って早起きしてお世話やケアを頑張ったのに、結局いつも通りに駆け込み乗車並みのギリギリで。



キャリーが大嫌いなおふたりさん。


頑張って良い子にしてて下さいな♪




東京駅まで迎えに来てくれたむーままさんに、ハッシーくんの重いキャリーを手渡して。



最後にキャリーを覗いてお別れを言ったけど、抗議の顔しか見られなかったw。



でもいい。

これは嬉しいお別れなんだから。



頑張れ。

大好きなハッシーくん。





色んな想いを噛み締めながら、姫ちゃんのお届けに向かう途中、ハッシーくんを保護してくれたMさんにも、嬉しい報告をしたりして。



嬉しさと、寂しさと、入り混じる気持ちを抱えながら、姫ちゃんのおうちに到着だ!




タクシーを降りたら家の前まで出てくれていた里親さんが、とても素敵な満面の笑顔で小走りで迎えに来てくれたのが嬉しくて嬉しくてたまらなかった。




お部屋にはいくつもの新品の猫ベッドやグッズが揃ってて、更に嬉しくなっちゃった♪



やっとここまで辿り着いた。



ここが姫ちゃんの最後のお家だよ。




最初はちょっと緊張顔をしてたけど、里親さんにずっと抱っこして貰ったら、帰る頃にはひたすらゴロゴロ言いながら、里親さんのお膝でふみふみし続けていた。



たくさん頑張ってきたんだから、とびきり幸せに暮らしてね。



名前を変えずに迎えてくれた里親さんが、うちのお姫様になるんだって言ってたよ!



ちょっとまだおずおずしてたけど、里親さんに甘えまくる姫ちゃんを見ていたら、うちの子宣言を貰うまでも無く、絶対に帰って来ないって確信出来ちゃった。


かーちゃん、これでやっと三朗くんとの約束が果たせるよ。



姫ちゃんには絶対に幸せ見つけるからね。って約束してたんだ。



ずっと、ずっと、幸せに!





空のキャリーの軽さを噛み締めながら、電車を乗り継ぎ帰りの新幹線に飛び乗って。




溢れんばかりの想い出を、ひとり抱きしめながら帰宅して。



ちょっとの寂しさと山盛りの嬉しさを抱えて、夜のお世話とケアを始めたら、中年暴走族のKさんとたこちゃんのコンビから、もう何度目になるか分からない怖いLINEが届いたよ…。



ぎゃーー!!!



先日いつものおうちで頑張ってTNRを進める中で保護した子たちの手術を終えて、リリースに行ったKさんから怖い報告を聞いていて。



不妊手術が終わった子たちをリリースしようとしたその時に、少し離れた納屋からみゅー…と仔猫の声が聞こえたと。



覗いたら産まれたばかりの仔猫さん…。



だけど二匹は既に事切れていたという…。



少し育つ迄はおかーさんに頑張って貰うつもりで居たけれど、今日たこちゃんが村に用事で行ったら、道の駅のトイレで出逢ったKさんに、その時の母猫が育児放棄しちゃっているから、今から仔猫を引き取りに行くと聞かされて。




今日も結局いつものパターンで、途中まで迎えに走ってちいさないのちの受け渡し。



おかーさんの代わりにしっかり育てなきゃ…。



久々に本格的なミルク仔猫の乳母をするから、疲れてはいても気は抜けなくて。



ほんのちょびっとずつしか飲めない仔猫たちに、眠気を堪えながらのミルクタイム。




頑張れ。せっかく産まれてきたんだから。


頑張れ。絶対幸せになるんだから。



ふらふらしながらそう言い聞かせ、朝まで側についていた。





眠気と戦いながらもひたすら西日本の被害状況をチェックして、何か出来ることは無いか何が出来るかを、必死に悩み続けていたけれど。



気付いたら正座したまま台所の床で寝ていたようで、起きたら足が痺れて浮腫んで自分のモノじゃないみたい…。



動き出すまで20分以上もかかったよ…痛かった…泣。





早く水が引いてくれますように。



行方の分からない方が無事でありますように。



取り残されたヒトたちが、一刻も早く救助されますように。



もうこれ以上の災害が起こりませんように。






そして後回しにされるちいさないのちが、ひとつでも多く助かりますように…。





そう、願わずに、いられない。






明日も頑張ろう。