昨夜はちょっとマトモに寝られたおかげで、身体は少し楽になったけど、頭がすっきりしないまま起き出して。



眠い眼を擦りつつ、お昼前に病院に行くために、早目に朝のお世話を始めたら、おやつタイムなのに三平くんがぐっすり寝ていて起きなくて。



安心して寝ている顔を見て、なんだかホッとしてたんだ。



急いで朝のおやつとご飯とケアを終わらせ、お掃除の途中で手を止めて、武蔵くんの朝の給餌をするのに病院へ。



ちょうどたこちゃんが今日からうちで引き受ける二匹を連れて、梨ちゃんの通院に来てたから、自撮りだといかつい顔になっちゃう武蔵くんの写真を数枚撮ってくれた。




ふふ。武蔵くん可愛いな。



ホントは病院の昼の手術時間に武蔵くんや今日たこちゃんから引き受けた二匹や、年明け尿閉で運び込まれた一路くんやチャッピーくんなんかの遺伝子検査に出すための採血をする予定だったけど、病院が天手古舞っていたから、遺伝子検査用の採血は別な日に、武蔵くんの検査は夜になり、一旦ふたりを連れて帰宅した。



たこちゃん家からお引越したのは、真顔が可愛いあちゃこちゃんと、甘えっこのエイズキャリアのなべちゃんくん。



あちゃこちゃんは安定の真顔でゴロゴロ言いながら甘えておっぴろげ。






なべちゃんくんは周りの猫たちに警戒しつつも甘えてる。




今日からここがきみたちの仮のおうちだよ。


どうぞ宜しくお二人さん。




あちゃこちゃんとなべちゃんくんを準備していたケージに入れて、途中だったお掃除をやってから、今日も届いてくれたご支援物資の仕分けをしていたら、Hさまからの嬉しい毎月の定期便のフリーズドライのささみや、昨日も今日も届いてくれたトイレの砂などと一緒に、初めて見るちゅ〜るが入ってた!




腎不全のローリエくんに、ちゅ〜るはいつもほんのちょびっとしかあげられなかったけど、これで満足してくれるといいな♪


本当にありがとうございます!



腎不全のローリエくんに早速ちゅ〜るをあげてから、午前中にKさんから緊急の連絡が来て、飯舘村で倒れて救急搬送されたばーちゃんの家に残された猫の保護に急遽向かったKさんとたこちゃんに様子を聞きつつ、武蔵くんの検査時間を待ってる間、三朗くんや醍醐くんといちゃこらしてたらほんの数十分寝落ちして、先生からの電話で飛び起きた。



急いで病院へダッシュして、武蔵くんの血液検査をしてもらったら、高かった血糖値は下がったものの、低すぎるカリウムは上がらずに炎症を示す数値が跳ね上がり。


原因を探るのに心臓のキット検査もしてみたけれど陰性で。




一日に色々やるのは負担が大きいから、心エコーはとか明日やることにして、夜の給餌をしてたら呼吸もおかしいから、武蔵くんのストレスを考えて、一旦今日は退院することに。



帰宅する前に新たな注射をしようと先生が診察室に入ってきた途端、武蔵くんの喉から初めて聞く音がしたと思ったら、そのまま身体が仰け反って。



嘘でしょ!?と叫ぶあたしを退けて、先生が蘇生をしてくれたけど、武蔵くんは戻って来なかった…。



あたしは、それをただ呆然と見ながら泣き崩れてた。




他に患者さんが居なかったから、泣き続けるあたしを先生たちが放置してくれて、やっと泣き止み留置を外してもらい、武蔵くんと一緒に帰宅しようと思ったら、いきなりの土砂降りが降ってきて。


これは、泪雨。


泣いても泣いてもどれだけ泣いても止むことのない、あたしの心とおんなじ泪雨。




武蔵くんと一緒に雨が止むのを車の中で待っていて。



エグエグオイオイ泣くしかない自分が、本当にどんどん嫌いになって行く。


 
キャリアっこ部屋で四年も頑張ってくれた武蔵くん。



ビビりだけど猫が大好きで、デッカい図体でいっつも仔猫のようにはしゃいで遊んでた。



もう、その姿は見られないんだね。



震災からもう七年が経つ以上、保護時の推定年齢5〜6歳だった武蔵くんだって、充分シニアの域に入ってた。


雫ちゃんやふじちゃんなんて、軽く15歳を超えていた可能性だってあるもんな…。



それでもどの子にも居なくなってほしくなんて無いんだよ。



ずっとずっと一緒に居たいのに。


本当にただ、それだけを願ってるのに。




こんなに一気に悲しみに襲われても、あたしは消えることも手も足も止めることも出来はしない。



だって必ず朝が来る。


明けない夜は無いんだもの。



悲しみに飲み込まれてしまいたい気持ちは、必死に胸の奥に仕舞っておくしか無いんだもの。



ヨロヨロと夜のお世話とケアを終わらせて、武蔵くんと一緒にキャリアっこ部屋に寝転び、朝まで泣きながら過ごしてた。


普段はスマホを向けると睨まれたり逃げられたりしていた武蔵くんの、たこちゃんが撮ってくれたちょっと可愛い写真を眺めながら、武蔵くんをずうっと撫でていた。



途中途中でやって来るみんにゃさんを抱き締めては笑ってみるけど、また泣いて。



そしてまたパンパンに浮腫んだまま朝を迎えたら、玄関の隅に勝手に咲いてたちいさな菫が目に入り。


やっと武蔵くんが居なくなってしまったことを、頭がちゃんと理解した。




愛し続け、想い続けて、いつかお空の上で逢う日まで頑張るよ。



明日も頑張ろう。