今日は一ヶ月以上ふりの圏内にレスキューへ。
疲れてはいたけどようやく行ける!って気持ちの方が強くって。
圏内へ向かう高速の温度表示は27℃。
雨に降られないならばもしかして…と期待出来そうな空を見て、誰か保護できるようにと祈りながら、満載に積んだままだったフードと共にトロトロと車を走らせた。
悩んで決めたポイントに、捕獲器をかけて回り、給餌に走り回ってて。
曼珠沙華があちらこちらに咲き誇る圏内は、彼岸の風情はどこにもなくて、ヒトも車もほぼ出逢わずに、ひとりぼっちでひたすら車を走らせる。
真っ赤なその美しい花は、震災の年に見た哀しい光景を連想させる。
ひとりぼっちで息絶えた数多のいのちを想い、ごめん。ごめんね。と口をつく。
たった一ヶ月ほどの間に線路の除染や道路の補修が始まってるのを見て、とてつもなく虚しい気持ちに襲われて。
無かったことにすることしか考えてないエライヒトたちの思惑が、あちかこちらに跋扈する。
あたしの気持ちとおんなじに、空も晴れ間は見えなくて、どんどん重く曇っていった。
体力がイマイチ戻りきらずに汗ばかり出るのを拭きながら、来れなかった時間を詫びつつひたすら走って給餌して。
重苦しい空の下、目に入るイチエフの排気塔。
ヒトの手になど負えない怪物が、禍々しく聳え立つ。
古里を追われたヒトの気持ちはどれほど苦しいものだろう。
罪はヒトにしかないのにね。
出なきゃならない時間が近づき、捕獲器の回収に回っていたら、どこの捕獲器も空っぽで、気持ちは空の色とおんなじに、どんどん重くなっていく。
最後のポイントに車を入れたら、捕獲器の側から飛ぶように走り去る黒猫さん…最悪だ…。
ほんの少しタイミングがズレたら、連れ出せたかもしれないのに。
ギリギリの時間に今日も東京から来ていたMさんと合流し、二人でずっと守ってきた餌場の補修作業に精を出し…てた筈なのに写真撮られてたw。
鳥を避け猪を避け、少しでも猫たちの口に入るように頑張ってきたけど、傷みが激しいから近々工具持参で修理しに行かなくちゃ。
明日にでも行きたいのにな…。
あたしが行けない間も毎週通い続けてくれたMさんに、御礼を言いつつ、久々に顔を見られたことを喜んで。
華奢な身体にどれだけの熱を持っているのかといつも驚かされるMさん。
貴女のおかげで先週も二匹の猫さんがここから出られたんだよね。
本当にいつもありがとう。
そう言いながら手を振って別れ、検問を後にした。
あたしが圏内に行けてない間に、短く暑い夏が終わった。
長く苦しい冬が来る前に、今日見かけた子も含め、ひとつでもいのちを連れ出せますように。
それだけを願いながら、後ろ髪を引かれまくりながら、圏内を後にして。
身体も気持ちも重かったけど、せめて生きてる子に会えたのが救いかな…。
なんて思いながら眠気覚ましと父の命日に電話できなかったお詫びを言おうと母に電話をかけたらば、何度かけても繋がらず、不安が募りまくってて。
悪い想像ばかりしてしまい、ドキドキしながら電話をし続けたら、庭の草取りをしてた母がようやく電話に出てくれて泣きそうになった…。
不義理な娘でごめんなさい。
という気持ちを誤魔化すのに、怒ってる風に喋っていたら、先日怪我したのをあたしに隠してたことが発覚したから、ホントに怒る羽目になっちゃったw。
怒れる筋合いなんてないのにさ…。
でもね、これ読んでると思うから書くけどさ。
ホントに次からはすぐに電話すること!!w
知らなかった方が傷つくんだぞ…。
だけどその間、電話してなかったあたしが言える言葉じゃないわいな。
あーあ…ろくでもない娘でごめん…。
落ち込みながら家に到着して自分の消毒を終えてから、まずは花凛ちゃんと葉月くんの様子見にキャリアっこ部屋に飛び込んで。
花凛ちゃんがフリーになると、どこに居てもタタタと駆け寄り、こうしてグルーミングをしてくれる姿が、うちから卒業した幸生くん改め十兵衛くんを思い出させるから、心がほわんとするのよね。
保護したてで自分だっていのちの危機を彷徨った史くん。
優しさをいつもありがとね。
留守をした日は意地になり、いつもよりもテキパキとお世話やケアをしてるから、終わると同時にバタンキュウ…。
の筈なのに、なんでか途中で目が覚めたから、Twitter書いてブログを書いてみたけれど、多分もう少し寝ないと持たないから、もうちょっと二度寝してきますw。
明日も頑張ろう。