"楽"と"心地よさ"は必ずしも
一致するとは限らない。

楽なんだけれど何となく
気持ちや身体が重い。

楽なんだけれど最近つまらないと
思い始めている。

そんな時に心地よさを求めるなら
一旦身体が慣れきっている枠の中から
抜け出さなければならない。

でも枠から抜け出そうとすれば身体は
枠の中に収まったままでいようとして
抵抗するし

頭の中では

"面倒くさい"
"枠から抜け出したら
どうなるか分からないよ"
"枠から抜け出したって大して
良いことなんてないよ"

なんて声がして

結局枠の中に収まったままでいることを
選択してしまう。

そして枠の中に収まったままでいた方が良い
理由と枠の外側に出ていかない方が良い理由
を並べ立てる。

確かに過去にはその枠が自分に
合っていたこともあった。

でもいくら枠の利点を述べてももうその枠は
今の自分には合わなくなっているのだ。


気持ちや身体が重くなって日常が
曇って見える時

それは楽よりも心地よさを優先して
枠の中から出て行くタイミング。

そんな時、思考の声を黙らせて身体を
叩き起こして慣れきった枠の中から
出ていってみたら

始めは楽な場所から楽じゃない方向に
動いていくことによるストレスを
感じるんだけれど

次第に腐っていた心が満たされてきて
身体の調子も回復してくる。

そしてそのうち身体が慣れてきて
再び"楽"がやってきて

"楽"と"心地よさ"が
一致するようになる。

でもやがてはまた"楽"と"心地よさ"が
一致しない時がやってくる。

その時楽よりも心地よさを
優先することができたなら

流れが滞ることはなく豊かさや発展が
もたらされ続けるのだろう。