みんなの悲鳴

防災無線さえ聞こえなかった


学校では次々迎えにくる

家族に子どもたちが引渡し

されていた。


家族が迎えに行き、子どもたちは

家族の顔を見てどれだけ安心した

のだろう…


着の身着のまま、コンクリート

造り3階建ての学校向けて

住民がみんな学校に避難して

いた


車で避難する人が多かったため

長い渋滞が発生していた


その渋滞を逆方面に走る車


子どもを迎えに行き

家に荷物や他の家族を迎えに

行く車

もう、渋滞や、ブロック塀が

倒壊していた


家族と連絡とれない人


足腰が悪く歩行できない人


万が一を考え大事な荷物を

自宅に取りに行く人


家族を探しに行く人


みんな  必死にこのとんでもない

地震から避難する方法を混乱の中

必死だった…


子どもが家に戻り  テレビも

途絶え通信も途絶え


学校に避難だってば!!


ばあちゃんが叫んだ


でも、外は大渋滞…


足腰の悪い曾祖母も寒さで

震えていた


暖かい上着を着せて

大丈夫、大丈夫!と声を

ゆっくり歩くよう声を

かけていた


その時、世の中では大津波

警報が流れ  東北の北から次々

数十メートルの大津波警報、

津波到着が流れていた


私たちは車に合流した家族と

乗り込んで避難しようと


していた時


地震発生からどれくらい経ったの

だろう


ゴォーガラガラゴォー…


今でも耳に貼りついている

あの不気味な音


大津波


そこにいた家族  みんなが

一瞬黙った


津波だー!!

早くー!!


不気味な音が近くなり

避難しようと外に出始めた

のを

今度は逆に家にみんなで走った



建物の外から戸を閉めて

大切な大切なじいちゃんが

目の前で黒い津波にのまれて…


みんなで叫んだ

じいー!!じいちゃーん!!


逃げこんだ建物も津波で

流されながら

一気に胸元まで浸水し 

ぐ るぐる回り

あちこち壁がはがされ

中に取り残された私や

他の家族もパニック状態だった



建物が

車が

大木が

全てをのみこんだ大津波…

あたしは  この怖さから

逃げてはならない


昔の地震はここまで津波が

来なかったから 大丈夫

という過信   


何日か前に海外で起きた地震は

津波がこなかったから

大丈夫  という  安心感


一番怖いのは  過信で大切な

人を失うこと…