ちょうどネタもないし

Nikomat(ニコマート)の系譜を残しておきたい

 

拙ブログで、だんだん訪問者数が減るのは

真面目にカメラの話をすればするほどなんだが・・・

こればっかりは譲れないので、いますこしお付き合いいただきたい

 

Nikomat(ニコマート)と言うカメラは

Nikonカメラの普及機として発売されます

 

それまでにニコレックスと言うマミヤのOEMで作られた

普及機が存在するのですが

私がアップしている、公式のポスター「歴史を刻むニコン」からは

削除されているので

あえてこれ以上触れません。

 

Nikomat(ニコマート)が発売されたのは1965年

メカニカルシャッターで露出計の有り無しでFTとFSだったと思います

*露出計と連動するレンズ側のカニの爪の中にピンを嚙んでいない無い方がFS

 

1972年に自動露出が組み込まれたNikomat(ニコマート)ELが出ます

*一昨日アップしたボデーがこれのブラック

フィルムの巻き上げレバーに樹脂製の指あてが追加されて使いやすくなります

セルフタイマーのレバーにも同様の樹脂部品が追加

 

最初のマニアルシャッターのみのFTがいつの間にかFTNになっていて

(後期型で樹脂カバーが付いてセルフも樹脂カバーが付きます)

更にボデーが改良され1975年にNikomat(ニコマート)FT2に進化し

 

レンズがNEWニッコールと呼ばれるゴムのローレットに変更され始める頃です

 

 

Nikomat(ニコマート)ELWは、ワインダー(電動巻き上げ装置)をボデー底面へ

追加できる仕掛けです。1976年ではレンズがまだレンズはNEWニッコール

 

そして1977年に、ついに露出計との連動させる儀式を排除するAi方式に変わり

レンズに付けられたカニの爪の左右に穴が穿たれます

この穴はレンズにつけられた、ボデーから直視するための絞り値(小さく追加された文字)

を見やすくするための策です

 

マウントを変えずに新たな機能を追加するのはNikonのお家芸で

ミラーレスのZでマウントを完全に変更するまで続きます

ただ、マウントアダプターで純正同士をつないでも電気式のAFでないと

Z系ではAFが動かないという欠点も出てしまいました

初期のAFはドラーバーのような突起でボデーからレンズの

フォーカスを回すという、完全メカAF・・・

*私がその被害者です!

 

ボデーがNikomatからNIKONへと変わりました

これはNIKON EL2と言う新型ですNikomatoの名前が消えた年ですが

レンズのカニの爪を無償で外して、

埋めビスという短い黒いビスに変えてくれていました

我が家にはこのカニの爪がまだ残っています・・・

爪を外したらそのビスは爪の取り付け部分の厚さ分長いので、

そのままレンズがわへ戻したら

絞りが回らなくなってしまうのです。

 

この1977年

なぜかメカニカルオンリーのFT3はNikomat名のままですね。

同様にメカ機であったNikonFMと併売したのは部品が余ってしまっていたんでしょうか?

FMが小型軽量です・・・

この1977年はNikonがそのAi方式へ舵を切った年で

旧オートニッコールやニューニッコールをAi改造してくれていました

そこらへんがマウントを変えないメリットでもあったわけですが・・・

私はあえて自分の最初に買ったレンズは改造せずに手元に残しています

 

以上がNikomat(ニコマート)の系譜です

メカ機は1977年のFT3まで名前が引き継がれますが

自動露出ボデーは1976年のELWまでという事になります

もちろんNIKON EL2にもELWのワインダーが付けられたはずです

NikomatELWはたった一年の短命だったというわけです

 

さて皆さんうすうすお感じでしょうが

ZfやZfcに採用されたヘリテイジデザインがこのNikomat(ニコマート)

メカニカルシャッター系のFTシリーズによく似ていますよね

 

私もなぜF3で出さないのかと思いましたが

F3からはジョウジアロー氏のデザインですので

流石に真似出来ないのではないかと感じました

 

さて

Nikomat(ニコマート)ELですがシャッターボタンの中の奥の方に分離した皿(丸い受け)

が見えますか?

シャッターボタンにレリーズをねじ込むと

レリーズの中の心棒が、シャッターの中に隠された小さな皿を押し込むことで

シャッターが切れていたわけです

 

こなたZf

Zfにはこのシャッターボタンに逆三角錐のネジを切っていますが

その先は行き止まりで

機械的にレリーズを押す仕組みはないのです

 

つまりレリーズ用のネジはソフトシャッターレリーズボタン

つまり手袋をしたままシャッターが押しやすくなる飾りボタン用だけに機能する訳です

 

 

Zfに電気接点を使うリモートレリーズが使えないことを知りました

だったら昔ながらのレリーズを使えばいいじゃんと答えたら

それは私の形からの思い込みで

昔の機械式レリーズは使えない…訳です

防水効果もあるのでしょうが、レリーズをどうするの?

 

リモコンかインターバルタイマーを使えとのことで

せっかくピクセルシフトやボデー内比較明合成機能が入っているのに

レリーズが無いとはこれ如何に

 

ヘリテイジデザインって矛盾してますよね

最新の機能がふんだんでも

 

レリーズが付けられない!

 

ヘリテイジデザイン

中身は最新・・・高機能

デザインはレトロだけど、伝統的なものを切り捨てるのはいかがなものか?

 

Zfは少し保留にして

Z6Ⅲ(妄想カメラ)を待とうかな?

 

その間にまた別の無駄遣いしそう・・・