年明け早々に、海外で超大型プリントの展示をしたいので・・・

というご依頼

 

でですね、ファイズワン(6000万画素CCD)をご要望でしたが

今回は解像度重視・・・

フジフィルムのGFXならレンズも最新型だし

5000万画素と1億画素を提案しようかと考えてテストしてみました

 

最近ではスーパー解像度と呼ばれる

Photoshopで画素数を四倍に出来るようになりましたが

 

フェイズなら6000x4で2憶四千万画素

フジのカメラであればカメラが0.5Pixelづつセンサー位置をずらして

カメラ内部で各々4倍のファイルを作ります

 

GFX100ですが、1億画素ですのでx4という事は4億画素

 

一枚の写真が非圧縮で1.5Gbytと言うファイルサイズです!

 

500とか600万画素でデジタルへなだれ込んだ私には

もう、お腹いっぱい・・・勘弁してね~と言うサイズです

 

レンズは純正の80mmF1.7

被写体がそんなに小さくないので解像度重視のレンズをチョイス

 

MULTIに合わせてDRIVEを押すと、背面液晶(EVFにも)にマルチショットを撮影しますという説明が出てきますので、ものすごく簡単です

 

ただ、そのあとフジは無償で配布している専用ソフトでDNGファイルに16枚のRAWデータを

1枚のDNGファイルへ変換して、推奨はキャプチャーワン(三か月無償だって!)

キャプチャーワンはハッセルのデジタルバックの純正指定ソフトですので

まあ、そんなに敷居は高くもなく、もちろんDNGファイルですのでACR(アドビカメラRAW)

で現像できます・・・

 

何はともあれ、一億画素の写真

三脚と電子シャッターとレリーズケーブル

 

ISO100 F5 1/1000sec

 

それの100%原寸無加工の切り出しがこれ

写真真ん中らへん、ちょい下の拡大ですが

左下のパンチングメッシュ部分に偽色が出ました

 

これは想定内ですというのも

 

> 「ピクセルシフトマルチショット」は、正確な色情報が得られることで偽色を完全に抑え込みリアルカラーで被写体を記録することができます。 

 

と言う撮影になるので

4億画素のデーターから100%原寸無加工の画像をご覧ください

これがそうです・・・

 

ACRでRAWデーターを強化して比べます

同じ4億画素に仕上げても、補完して画素数を増やした物は

偽色が出ています

若干薄く感じられますが、出ています…

ピクセルシフトをして4億画素にした画像と比べたら一目瞭然ですね(下)

そうなると夢は、これと深度合成

手動でできないことはないのですが

20枚の深度合成データーなら30Gbytのファイルを扱わなければならなくなります

 

いつかそんな時代がくれば・・・

考えたくないですね、でもそんな仕事がそうそうあるわけでもないです

 

デジタルで偽色が無い世界はかなりなシャープさを持っています

まだ静止画しか不可能ですが、いつか人の知恵が凌駕するだろうと思います

 

で、今日は大まじめなブログになりましたが

今日の落ちはですね

 

実は久しぶりにカメラを取り出したら

ボデー内部のバッテリーがすべて落ちてしまっていました・・・

 

どんだけ使わなかったんだ!

 

GFX100はめったに仕事で使わないので

コスパは最悪です

フェイズもハッセルのデジタルバックも大赤字機材です

 

でも案件を受けて「できません」と言うのは心苦しく

お城の殿様に、軽量コンパクトな機材たちが

必死になって働いている・・・そんな感じを受けました

 

ランキングは

価格帯で言うと

GFX50

GFX100

フェイズP65+

なのかな?

 

GFX100が世継ぎで、現将軍

P65+は越後のちりめん問屋のご隠居・・・

 

これがしっくりしますね~