ZEISS(Carl Zeiss Jena)の望遠レンズ実用化にぞっこんの毎日ですが
S(Sonnar) 180mmF2.8 MC Carl Zeiss Jena
S(Sonnar) 300mmF4 MC aus(Carl Zeiss) Jena

の唯一の欠点

なんでこんなことをした!と突っ込みたくなるのが

望遠レンズには無くてはならない「回転式三脚座」の存在です

 

大きくて邪魔という話はよく耳にしますが

小さくて使い物にならないというのが今回の前座話

一応大ねじで入手時は小ねじにサイズダウンするアダプターがついていたので

前の持ち主も三脚へ使っていたのでしょうが

 

こんな小さな座面では、三脚へ乗せて担いだ瞬間にレンズの重さで回ってしまいます

つまり、しっかりと三脚に据えることができないのです

 

小さな1円玉程度の丸いつるつるの座面に何の御利益がありましょうか?

設計者を呼びつけてコンコンと説教したいものです・・・

 

確か三脚のねじを集めた箱の中にこういったアダプターがあることを思い出しました

大ねじから小ねじのアダプターですが500円玉程度の皿にねじが突起しているというものです

オスが大ねじ、メスが小ねじです

力任せに締めこみました

アルカスイス互換のシューを付けて

こういう感じになりました

 

これで決まるだろうと三脚へ付けましたが

やはり、レンズ側が大きすぎるのか、回ってしまいます

 

振り出しへ戻る!

座金に小さな穴を貫通させて木ネジでもねじ込んで

滑り止めの突起をつけるか?

と三脚座との些細な格闘は続きます

解決するまでレンズを使いそうにないし

解決したらそこで満足しそうな案件ですね・・・

 

CANON EFレンズをSONY EとフジGFXへ取り付けるアダプター

Commlite CM-EF-NEX (Canon EF - Sony E)

私の怒りがお判りいただけますか?

 

これでほぼ無限遠に近い場所へピントを合わせた状態です

 

同じレンズを

VILTROX EF-GFX(Auto Focus Adapter)
for Canon EF Lens to Fujifilm GFX Mount Auto Focus Adapter

に付けました

同様に15㎜レンズでほぼ無限に近い場所へピントを合わせています

Commliteよりわずか遠距離でピントが来ていますが

まったくもって遠景の距離指標ではありません・・・

 

ミラーレスのピントは拡大して確認できるので、かなり正確に追い込めます

 

ピントが合ってっりゃあいいとお考えのあなた

それは危ない考えです・・・

 

実はこの二つのアダプターで撮影すると周辺部が甘く感じます

 

星やホタルで遠景にピントを合わせているのに

甘く感じるのです

 

原因はZEISSのHPにある技術解説で判明しました

https://www.zeiss.co.jp/consumer-products/photography/milvus/milvus-2815.html#data

*Floating Elements Designは、最短の被写体距離から無限大まで焦点面で常に優れた

画像パフォーマンスを可能にしています。これは、個別のレンズ構成部品または

部品グループのアキシアル距離を変えることによって実現しています。

 

簡単に言うと近距離で画質を向上させる仕組みが入っているという事です

だからこの二つのアダプターでは無限遠近くの撮影なのに

距離系の指標からみて、かなりの近距離補正が効いた状態で

撮影することになってしまうわけです

これでは周辺の画像が劣化して当たり前で

 

どうやら中華製品のフランジバックを測定する機会は

日本の物差しより少し短いようです

まだまだ精密なものを作るにはあまりにもお粗末な実証です

 

で、このイライラの解決策はただ一つ

 

SIGMA MOUNT CONVERTER MC-11(CANON EF-SONY E)
を使ってください

 

高いだけけの事はあります

無限に合わせてもばっちり星にピントが来ます

写真は中華製品と同じ位置にピント合わせをしたもので無限遠ちょい手前

 

さすがメイドインジャパン!

 

物差しが正確なんでしょう・・・

当たり前のことが、当たり前に作れて工業製品です

 

最近の中華製品は三脚などに目を見張るものが出ていますが

まだまだ結構なお値段で売られている製品でもこんなものです

 

安心安全=日本製

 

残念ながらまだそんな感じがいたします

 

最初レンズが壊れているのかと思いました・・・

いろいろ組み合わせて実証してみてください。

 

ちなみに対角線魚眼、単レンズもシグマ一択ですが

どうも周辺がひどいと感じましたら、このアダプターの

フランジバックの狂いが原因に感じます

絞り込めば改善されますが、星やホタルはほとんど開放で使いますので

SIGMA製品を強くお勧めいたします

 

さて?

 

その機械、本当に正確ですか?