雨上がりの土曜日ですが・・・晴れません。

昨日到着の Leitz TELYT-V 400mm F5(VISO/L39) 

を一回り広いイメージサイズのフジGFXへ付けて試写してみました

 

今回は、どんよりとした午後三時過ぎの悪条件ですが

まあ、ご覧ください

外周がフジの全画面、センサーサイズで43.8x33.8mmです

赤い枠で囲っている部分が、本来のフルフレーム24x36mmになります

 

開放F5で絞り優先の電子シャッター、三脚とレリーズを使用

上記中央少し左側から100%切り出し

フリンジが見えますが現像時に補正すれば許容範囲です

同じ条件で絞りをF8まで絞りました

フリンジが消え、まったく60年以上前のレンズだとは気が付かないレベルです

しつこいようですが現像時にフリンジの除去はかけていません

 

ピントを合わすヘリコイドはm仕様なので判り易くって助かりますが

100m200m500mの指標があり

その100と200間に150mを意味するようなラインが一本

200と500の間は300と400mを意味するように二本のラインがひかれています

 

ピントリングだけで見たら、我が家から200mちょいの家を真ん中にしてみました

上記は絞り開放のF5です

 

そこから絞りを絞り込んでどうなるかのテストです

 

開放のF5、フリンジが出ています、そしてかなりソフトな感じですが

べたべたの曇りですから、参考程度にどうぞ

 

F8です二段と少し絞っただけで被写界深度が増すのが判ります

 

F16まで絞りました

ライカのレンズは絞って使うものではないと言われてきましたが

像の精密さがかなり増した感じです・・・

 

絞りは,もう二段F32までありましたが、私はそこまで絞ることは無いので

今日無理に試写する必要性も感じず、ここまでです

 

回折現象でピントが甘くなるのをテストするには晴天の方が判り易いと思いますので

また日を改めて・・・

 

GFXで問題なく使えますが、レンズ取り付け部の内径が39㎜なわけですので

アダプターの組み合わせはよく考えて、内面反射も十分に加味して

ひと手間かけた方が結果は良いと感じます

 

さすがにおじいちゃんレベルですのでヘリコイドが少し

ギスギスして、遠景でのピント合わせが、少しコツがいるように感じますが

スクワランオイルで滑らかにするか?(この場合自己責任)

ヘリコイドをオーバーホールしてもらうか?

 

まあしばらくこのままで使ってみます

 

モノクロフィルム時代に作られたレンズですが

丁寧に作られているレンズですので私はそんなにストレスを感じませんが

最新の特殊低分散レンズを使った最新レンズから言うと、

悪く言えば「なまくら」

よく言えば「やわらかい」

でも、オーディオで言うとレコードとCDのちがい、もしくは

真空管と、トランジスタアンプの音の違いの例えに匹敵するような感じです

 

*だいたい、御託をならべて褒めるときは

 それでもね~と満足しているときです

 最新、デジタル時代の設計レンズが解像度やシャープさでは

 悪いわけでは全くありません・・・

 

かなり安く入手できましたので、そんなに望遠は使わないけれど

400mmクラスを一本必要な方にはお勧めです

 

いえ、面倒くさい撮影手順がお好きな方には、お勧めです

 

くれぐれも自己責任で・・・