Elmar 65mm F3.5の後期型をオークションで落札したら
絞りリングが間違って組み上げられているものが届いた
マニアル絞りというのは、実に原始的で
ただリングを回せばその値へ回ってゆくだけなんだが
プリセットと言って、前もって絞り込んだ値、
例えばF11へ指標を持って行っておいて
次にもう一つの指標で絞りの操作をすると
開放からF11でリングが止まる
つまりピントを開放で合わせて、撮影で使う絞り値迄すぐ移動できるように前もって
設定ができるのがプリセット絞りと呼ばれるもの
そのストッパーが組み違っていたので箸の先にあるネジを三か所
ぐるっと回っているので一つしか写せないが
すべて緩めて位置決めを直すと直るだろうと精密ドライバーを出した
リングの位置を合わせて少しづつ均等に締めて行くと
トルクがかかってゆくその最初に
指先にクリッと位置が決まる感じが伝わる
そこまで締めたら、もう一度三か所を増し締めして終了
力強く締めすぎると、取り返しのできないことになるのでご注意
ライカのねじは手加減で決まるところで止まるのが判る
まあ入手したレンズは
多分レンズの絞り修理か清掃だけした修理屋さんが
組み違えたと感じる
なぜか?
小さなネジなので、必ずネジの頭に傷がつくので
組み直した修理屋さんが良くやる、ネジのゆるみ止めと
その傷を隠すための墨を打ってあった
老眼も進み、もうこんなこともしたくないんだが
こんな修理とは呼べないような作業でプロの手を煩わすのも
と、まあうまく治って良しとしよう。
旧レンズをベローズへ、新レンズをヘリコイド(中)OTZFO・16464へ付け
ヴィゾMマウントにしてヴィゾフレックスへ付けてみた
もちろんベローズはそのままビゾフレックスへ付く
ヴィゾフレックスのアップ
ピント合わせを受け持つOTZFO・16464リングは型番と外観の仕上げは
あまり頓着しないでOTZFOの白黒、とか16464の白黒と言い慣わすので
外観の色で見分けた方が早い
上の写真は
絞りがF8まで絞り込まれた位置、この指標がずれていたわけです
ベローズへこのレンズを付けるには
Mベローズ用16558リングが必要(90mmF4及びF2.8レンズヘッドと共用)
ヘリコイドがベローズに変わるので無限遠から等倍あたりまで
一気に撮影ができる
なぜかリングを二つ持っていたので、独楽のように置いてみた
ベローズは大げさでどうもと、お考えの方は
接写リングが存在する
黒が16471 白が16471J、色だけ違って全く同じ
*135㎜のヘッドをヘリコイドOTZFO・16464へ付けるリングとよく間違えて
ヤフオクなどで、レンズが付きませんと間違ったセットが出ているので
けっこう間違えて買う人がいるのでご注意
135mmのヘッドをヘリコイド(中)OTZFO・16464へ付けるリングは
16472という少し長いリングになる、これも
白と黒があるので集めるのは楽しい
メッキのかかった薄いリングはMマウントの接写リングで
前も後ろもM、つまりよくあるボデーとマウントの間へかますタイプ
*ヴィゾの場合はボデーとヴィゾの間に入れるとピント位置が狂うので
ヴィゾの前側とレンズ後端の間へ入れる・・・
通称M-Mリング
型番はOUFRO・16469
上がヘリコイド(中)OTZFO・16464に65mmレンズを付け
M-Mの接写リングOUFRO・16469を装着したヴィゾ
下がヘリコイド(中)OTZFO・16464とレンズの間に
中間リング16471を装着したもの、絞りはF5.6でセットされている
読んでいても、まったく通じないと思います
これがいろいろ調べて触っていると、何となく判ってくるし
組み合わせが頭に入るのが、マニア?
病気の人たる所以なのです・・・
話が長いうえに、記号ばかりで申し訳ないと感じることしきり
でも書き残す以上間違いなく型番を書いておきたいという爺心(老婆心ともいうらしい)
今日もお付き合いありがとうございました