皮を剥ぎつつの作業ですが、作業の段取りで
蒸す間にわずかの休憩時間が生まれます
お茶とお菓子と、何よりはこの大きな蒸し器で楮を蒸す間
サツマイモを蒸気のあたる場所へ置いておくのです
そのサツマイモが休憩時の小腹を満たします・・・
楮の皮が必要なわけで、これを干さないと腐ってしまいます
そこで「干場」と呼ばれる日当たりのいい場所まで持ってゆくのも一苦労
お母さん、腰が曲がっているのに結構急な斜面を運びます
手伝いのご近所さん
干場へ干しているおとうさん。
ここで乾燥させて、出荷と相成りますが
天気が悪かったりすると品質が落ちる訳で
寒くて(カビが生えにくい)天気が良くって
空気が乾燥している、などの条件がそろって初めていい楮になるようです
この写真だけ見たら、何を干しているのかわかりませんよね?
しかもこれが障子紙や書道の紙に代表される和紙になるなんて
紙幣にもなりますが、世間は「脱現金」傾向つまり紙幣の印刷を減らす方向へ
障子もない家も多く・・・
時代の流れとともに需要が減っているのです
Nikon D810 24-120mmF4 SIGMA20mmF1.4ART
令和まで続いた冬の農作業の記録として・・・