1931年にELMAR 9cmF4は三群四枚構成で発売が開始され
1960年代に三群三枚構成に変わるまで連綿と作られたLeicaのレンズ
*例外的に1950年半ばから沈胴と呼ばれる伸縮させるレンズは
M型マウントで初代の構成で1960年後半頃まで販売される
ELMAR 9cm(90mm)F4 はバルナックライカ用(L39マウント)とM型用(Mマウント)が存在し
フィルターサイズの変更や全体の色が黒から白まで多くの個体が存在
フィルターサイズが39mmのものはバルナック後期型かMマウントになるが
アダプターでバルナック用はM型へ使えるからどうでもいいことなんです・・・
元はL39マウント(通称Lマウント)とかバルナックマウントとか言われていて
最近最新ミラーレスでLマウントという名前のマウント規格が作られたのでややこしくなったが
1931年発売のバルナックマウントから設計が変わらず
フィルターがA-36(かぶせ式でした)が1950年代に39mmに少し大きくなり
1954年にM型ライカ用マウントとして発売開始(フィルターサイズは39mmのみ)
*すべて現在のライカM型デジタルボデーへもそのまま使えるのです
(バルナックマウントレンズはL-Mアダプターを使う)
私のレンズはELMAR 90mmF4でも後期型の1961年製
*フィートとメートル表示併記の通称ダブルスケール
1931年のものとはレンズコーティングと外観が違うだけで設計は同じ
生まれてから90年、私のレンズでも、発売されてから60年が経っている
後ろに写っているのが、これが楽しい「M型ライカ用ベローズ」
レンズ右後方に写っている黒い皿の様なリングを使って
レンズの頭だけ(つまりレンズユニットだけ)ベローズに取り付けると
無限遠から接写まで撮影が可能になるお遊び満載のものです
ベローズには接写専用にMマウントレンズを付けるリングや
50mmのヘッドだけとか65mm90mmx2種・125mm
135mmx2種200mm280mmなどのレンズヘッドを取り付けるリングなど
集めると楽しいし、これが頭の体操にもなるくらい微に入り細に入り
*ただし最近のレンズはヘッドが外れないのでだめです・・・
前々からこのベローズの事はまとめて書くといい続けましたが
125mm用のリングがレアな商品で、私にとってはばかばかしいほど高価な中古価格なので
まだコンプリート出来ていないのです、それが書けない理由です・・・
今年あたり本腰を入れて探してみますが、すべてそろえば俯瞰図が
紹介できると思います。
こんな感じ、ベローズ側にレボルビング機構があるので縦位置撮影にも便利です
*ベローズはMマウント(正確にはヴィゾMマウント)ですが、
これがヤフオクなどで入札側の無知からよく問題になっています
ヴィゾフレックスという装置(もしくは相当のチューブ)を経てボデーを取り付けるベローズなので
現在売られている、ライカMレンズを各種ミラーレスへ使えるというアダプターリングでは
カメラが物理的に取り付けられません。
同様に出品者側にもカメラが取り付けられませんという表示をされているものが見受けられます
上の写真はMヴィゾ用レンズからCANON EFアダプター+EFからSONY Eアダプターを重ねています
商品としてはライカヴィゾ(ビゾ)Mマウントから各種ミラーレスというものを探してください
一眼レフカメラ用も各種ありますし、ヴィゾL39mmからという強者もあります
ややこしいですね書いてもわからないのでまた画像で紹介します
これが正月の餃子撮影セットです・・・
このレンズ最近では数があって飽きられたのか10000-20000円で入手可能
よく写るんです。
変な色かぶりもなく、ボケ味も素直で、ピントが合ったところはシャープで
緩やかにぼけてゆきます
また、こんな複合技を使わずともライカMから各種ミラーレスへはリング一個で付きますから
興味のある方にはお勧めです。
*ライカにはバルナックマウントにもMマウントにも「ヴィゾ専用」レンズが各種あります
逆にそういうレンズは全体の長さが足りなくなるのでヴィゾレンズ用アダプターでないと
ピントすら合わすことができません・・・購入前に識者に相談をお勧めします。
逆光耐性はコーティングの進む時代の新しいものがいいです
また、LとMレンズを実際使ってきた私の好みだと、ある製造ロットに好きなレンズが偏ります
それは個人の好みだからあえては書きませんが、残したものは
手放しがたいものであったとご推察ください
なにも撮影しないので新年早々ネタ切れです。