フィルムマガジンという言葉は、もうすぐ死語になる感じがするが

 

「パトローネ」と呼んでいた

 

鉄製の135フィルムが入っていた遮光ケースの事

 

その一般的に35mmとか、ライカ判とか言われるフィルムのケースの話

 

その昔は、暗室でカメラにフィルムを直接装てんし、写真を写したそうですが

 

今のデジカメでいうフルサイズ(24x36mm)をライカが採用し、爆発的に売れたわけですが

 

実は、すでにそのサイズのカメラは存在したのだが、ヒットさせたのはライカ

 

もちろん写真のような金属製のパトローネへフィルムを暗室で入れるようにはなっていた

 

 

35mm幅の映画用の長~~~~いフィルムを切って使うのだ

 

で、それに目を付けたドイツ・コダックがレチナというカメラを出して

 

パトローネへ最初からフィルムを入れた状態で売ったものだから

 

カメラもフィルムも爆発的に売れた。

 

じつはライカですら、レチナとコダックのパトローネ入りフィルムが看過できず

後発のパトローネのサイズを設計に考えざるを得なくなり、ボデーサイズ(内繰りを広めるため)を少し大きくしたという

 

そんなことが2000年くらいまで続くんだが

 

1959年のニコンFと同時期に発売されたこのマガジン

 

なぜ、いまさら大昔のものをと、私は思っていた・・・

 

これには深いわけがあって

 

100フィートの長巻フィルムから切り出したほうがフィルムのコストは安くつく

 

余計なごみを出さないで済む・・・エコですね(そんな言葉はなかったが)

 

本当は既成のパトローネだと

 

高速で連続撮影をする時にフィルムに傷がつくというのだ(引っ張り出すときに斜光部の毛が傷をつける)

 

このマガジンは、カメラ内部へ入れて裏ブタを閉じると当時に、口が開く巧妙な仕掛けがあって

 

とてもよく考えられている

 

 

高速モータードライブという連続撮影装置を付けてもストレスなくフィルムが引っ張り出せて

スピードが落ちない・・・

 

ただ、めんどうだし、重い!

 

古き良き時代のカメラを触り過ぎて、頭がアナログへ逆戻り・・・

 

治療薬は、まだないようだ。