東京とは、言い表すとするとどんな街だろうか。
僕にとって東京とは、地方とは違う欲望と恐ろしさが蔓延する「魔都」であり、その感覚は今でも変わらない。
もちろん世界に目を向けると、類を見ないほど清潔感溢れる安全かつ礼儀正しい都市なのだろうが、異常な人口密度と統一感に欠けるつぎはぎだらけのような街風景が、何かしら混沌とした恐ろしいエネルギーを感じさせる。
椎名林檎の1stアルバム『無罪モラトリアム』の描く東京は、僕のイメージする東京像と合致する。
仮面を被った街の裏側に渦巻く欲望、暴力性。
それらを音楽的感性と持ち前の官能美で表現している。
今改めて聴き返してみて、全くもって衰えない刺激と、街の描写に驚くばかりである。
『丸の内サディスティック』『歌舞伎町の女王』だけじゃない。
その他にも力作多数。
なんて正しい音楽。
日本の至宝、林檎さんの音楽は最初から完璧でした。
オリンピックも楽しみ。
