小澤征爾先生がお亡くなりになられた報に接し、私は悲しみに耐えません。
小澤先生をよく知ったのは、小学6年生の時にテレビマンユニオンが制作してTBSデレビで放映された、「北京にブラームスが流れた日」という番組でした。
そして中3の時、我が家にステレオプレイヤーが来て、でも、肝心のレコードが買えなくて、近所の練馬図書館にできたレコードコーナーを専ら利用していたのですが、小澤征爾先生の「三角帽子(ファリャ作曲)」がどうしても聴きたくても、置いてありませんでした。
石神井(しゃくじい)図書館にあるとのことだったので、練馬から石神井公園まで電車に乗って行き、予約してやっとのことで借りられ、家に帰って聴いた時の衝撃は今でも忘れられません。
それまで聴いていたアンセルメの三角帽子とは違う、百花繚乱と表現していいのでしょうか、そんな世界でした。
その時のレコードは、当時はお小遣いがなくて手に入れることはできませんでしたが、5,6年前でしょうか、Amazonで中古のCDでそれがあったのを見つけ、すぐに注文しました。
早速聴いた時、あの中学生の時の感動がよみがえり、涙が出そうになったのを覚えています。
今、そのCDを取り出し、思い出の「三角帽子」を聴いています。
もっといろいろ思い出を書きたかったのですが、今はここまでが精一杯です。
88歳は、今の時代鬼籍に入るにはまだ早い、もっと元気に生きて欲しかった。
生きてもっと小澤先生の音楽を聴かせて欲しかった。
残念です。
小澤先生、どうか安らかにお眠りください。
小澤先生の音楽世界観に魅了され続けていた、いちファンより。