今夜は満月がよく見えた。

 

 

 今年最後の満月は、「コールドムーン」とも呼ばれる。

 

 12月の寒い夜空に浮かぶ満月にふさわしい呼び名だ。

 

 

 そんなお月様を、地上から見上げた。

 

 

「コールドムーン」と聞くだけで、どこかミステリアスな雰囲気が漂う。

 

 かと言って、今夜の満月が魔術的とは限らない。

 

 寧ろ「人間的」というか、どこか慈悲に溢れたもののように感じた。

 

 ジュール・ラフォルグが語るお月様とは、このようなお月様だったかもしれない。

 

 雲ひとつない夜空にぽっかりと浮かんだ寒月は、今宵どのように人間のことを思っているのだろうか。

 

 

 それにしても、冷え込む夜である。