お盆を過ぎても、まだ酷暑が続いている。
外出すると、折りたたみの日傘を差した人がたくさん歩いていた。
その傘が全てシルバーなのは、太陽光を跳ね返す力があり紫外線のカット率が高いからだそう。
それにしても、ここしばらく「日傘男子」と呼ばれる日傘を差す男性が増えてきた。
なので、道は日傘で溢れ返っている。
自分は気になって、いつくらいから日本で男性が日傘を差すようになったのか調べてみた。
すると、意外なことに江戸時代中期にはすでに日傘を差す男性が、庶民の間で現れていたらしい。
お江戸では華麗な花鳥、唐草などを描いた絵日傘が女性の間で流行、これに乗じて日傘を用いる男性も登場したようである。
思えば、歌舞伎で傘を開いて見得を切る所為があるが、あれは雨傘ではなく日傘なのだろう。
寛延2年(1749)には、京都で日傘禁止令が出たというくらいだから、さぞ想像を絶するくらい華々しいものであったのではないか。一度その光景を見てみたかった。
また大正時代には、いわゆるお大尽様が洋式の日傘を差して闊歩していたそうで、当時はまだ和傘が中心の時代だったので、きっと洋日傘は富裕層のステータスシンボル的な憧れの的だったことだろう。
こんな背景を思うと、日傘は無地のシルバーだけではなく、遠慮せずにもっとおしゃれにしたほうがいいのではないだろうか。
いっそ、江戸時代の花鳥や唐草などのデザインを、今風に可愛くアレンジして復活させるとか。
そうすると、酷暑の夏も涼しげになって、楽しめそうだ。
太陽光を遮断する素材に関しては、日本人ならきっと即素晴らしい工夫をすることだろう。
これこそ、クールジャパンなのでは?