久しぶりに、自由が丘まで行ってみた。

 

 

 久しぶりの自由が丘は、以前と変わらぬ空気がますます残っている街のように思えた。

 

 駅周辺の商店街は人通りも多く、懐かしさと温かみを感じさせる。

 

 

 自由が丘で自分が好きな場所は、“おしゃれな街”自由が丘のシンボルとして駅前に建つ「自由が丘デパート」である。

 1953年に地上2階地下1階の鉄筋コンクリート造りの建物からスタートし、1970年に増築、4階建ての建物となっているが、そのベースは戦後闇市からのものだ。

 

 1982年には自由が丘南口商店街が「マリ・クレール通り」と呼ばれるようになり、“おしゃれな街”のイメージ作りに貢献した。

 なぜ、「マリ・クレール」の名前がついているのかというと、当時創刊された日本語版「マリ・クレール」誌とのタイアップであった。

 通りの雰囲気もどこかヨーロッパの街並みのようで、ここを歩いているとやんわり心が安らぐ。

 そこには、気の利いた昭和のおしゃれな夢があった。

 

 

 そんな昭和の夢を残す自由が丘の街も、現在再開発が進められており、2026年度には駅前に高さ約60メートル、地上14階建ての商業施設が竣工するそうである。

 

 

 お土産に亀屋万年堂で、その昔に王選手がCMに出ていた「ナボナ」を買って帰る。

 

「ナボナ」は、どら焼きを洋風にアレンジしたブッセの一種であるが、ここにも昭和のおしゃれ感が溢れている気がした。