最近見た夢の話である。
地球の海と陸地の比率は7:3で、海の方が2倍以上面積が広く、その分また未知の領域が多い。
そんな謎多き海深くの洞窟に棲息していた水棲人が発見され、彼らと人類との交流が生まれた。
水棲人は数千人ほどが世界中の海に分散して棲息していたが、今ではただひとりが生き残っているだけであった。
水棲人の外見は、頭がベルーガのように大きく膨らんでいて、体毛はなく肌の色は灰色という以外は、人間とほぼ変わらなかった。
そして、彼らは手の動きと、口から出る泡の状態で仲間とやりとりをしていた。
水棲人がなぜ滅んでしまったかというと、親切な医学者や科学者たちが彼らが地上でも生活できるようにと、あれこれ手を尽くし、やがて水棲人が地上で生きられるように体質を変えてしまったのであった。
しかし、地上で活動出来るようになった水棲人たちは、その代わりに寿命が短くなって、瞬く間に絶滅してしまった。
最後のひとりを哀れに思った人々は、水棲人を海に還そうとクルーズ船で太平洋の海上へ連れて行った。
そして水棲人を洋上に放ったが、泳ぎ方を忘れてしまった水棲人は、たちまち海に溺れて死んでしまった。
哀れな水棲人の亡骸は、軍艦で太平洋上に運ばれて、水葬にふされた。