昨夜からずっと雨がやまず、冬に戻ったような寒さ。
午後になってようやく雨もやんだので、予定通り外出。
用事を済ませた後、帰り道にある稲荷神社に寄って行く。
すました顔の狛狐がいる。
口にくわえているものは、宝珠と巻物だ。
この神社の隣りには、大きなマンションとビルが建っている。
ちょうど、ふたつの建物が神社を囲む感じである。
都会の真ん中にぽっかりと存在した神社の境内。
そんな空間が、夕暮れの気配と相まって、かえって独特な雰囲気を醸し出す。
祠の陰に、いつもの白ネコがいた。
参拝客が来ても、遠くからじっと見つめている白ネコ。
この神社に棲み着いているのだろうか。
参拝して、後ろを振り返ると、もう白ネコの姿はなかった。
そんな境内から一歩外に出ると、神社の前には国道が走っている。
昔は、ここから少し行った坂の辺りから富士山が見えたというが、今その眺望は首都高速道路により、遮られている。
※過去記事に、加筆修正したものです。