v. ECMからの離脱にはPPP回路→NADPHによる抗酸化ストレス機構が重要である。 | 30台からの基礎研究

30台からの基礎研究

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Buchheit, C. L., Weigel, K. J., & Schafer, Z. T. (2014). Cancer cell survival during detachment from the ECM: multiple barriers to tumour progression. Nature Reviews Cancer, 14(9), 632–641. http://doi.org/10.1038/nrc3789

 

[Anoikis-independent viability changes]

・BCL-2 o/eでanoikisの時のapoptosisを抑制するだけでは細胞はdetach状態で生存できる訳ではない。ECMからの離脱で生存していくには"死なない"という以外にも細胞内の変化が必要と考えられる。

 

[Metabolic alterations and autophagy]

・"死なない"という以外にも細胞内の"代謝"を変えないと生存できない。

・ECMからのdetachは飢餓を意味しautophagyを誘導する。

・autophagyにはPERK (eIF2αK3) →LKB1を介したAMPK→TSC2( mTORC1阻害)の経路及び、IKKが重要である。

・PPPの活性化は NADPH産生を誘導し、AMPK↑、脂肪酸代謝↑とする。

・上皮細胞においては、ECMからのdetachはPI3K-AKTを不活化し、Glc取り込みをおとす。