京成電鉄に存在した古い駅です。

2004年に廃止となりました。


何故か最近、この駅の事が気になってネットで色々検索してみると

画像などが掲載されていて、やはり感心を持っておられた方は

多かったのだなあと思った次第。


僕がこの駅を見たのは1981年、

今からもう30年以上も昔の話です。


高校1年生の夏休みに、千葉に在住している叔父のもとを訪れ、

3泊4日の日程で東京へ遊びに行ったのです。


当時の目的は京成電鉄に乗ること。

ずっと関西に住んでいる僕は、当時東京の電車を写真でしか知らず、

どうしても京成電鉄に乗ってみたいとの衝動にかれれていたのでした。


その時の京成電鉄は車体色がファイアオレンジ一色に

アイボリーの帯が横に1本入ったもので、

僕はこの色を非常に気にっていたのでした。


また成田空港行き特急の専用車として運用されていた

AE車 スカイライナー もクリーム色と茶色のシックな

ツートンカラーで、

こちらも僕は非常に気に入っていたのでした。


そして何故京成電鉄にわざわざ関西から

乗りに出かけるまでの情熱を持っていたのか?

それは当時、非冷房車に対して一切冷房改造を実施して

いなかったことも要因です。


その当時は既に電車の冷房化は日本全国で年々増加し、

新車は勿論冷房つきがあたりまえで、

既存の非冷房車にも順次冷房装置が取り付けられていた

時代でした。


しかし当時の京成電鉄は頑なに既存車両への

冷房取り付けを行わず、新車の増備によってのみ、

冷房車を増やしていたのでした。


結局、1982年からは他私鉄と同様、既存の車両にも

冷房装置の取り付けが始まり、

僕の京成電鉄への熱は冷めて行ったのでした。


さて、1981年に念願の京成電鉄に乗った僕は、

望み通り既存の非冷房車による

特急 上野行 (4両編成) で上野へと

向いました。


天井には僕が大好きな”ファンデリア”がブンブンと音をたてて

回っていて蒸し暑い夏の車内をほんの少しだけ涼しく

感じさせてくれていたのでした。


そしてあと僅かで上野駅到着と言うとき、

地下線内に薄暗くすすけた壁の博物館動物園駅を

みつけたのでした。


特急でしたから当然通過でしたので、

チラッと見えただけなのですが、

駅員さんが薄暗い駅に1人でポツンと座っていた情景が、

何故か今も忘れられません。


その当時も1日の乗降客数は1000人程度で、

ホームが4両編成分しかなかったことから、

普通列車でも6両編成は通過していたのでした。


開業当時から廃止になるまで何らの近代化改造も受けないまま

営業していた 博物館動物園駅。


今でも駅舎はそのまま残っているようで、

かなり立派なお洒落な建造物だから、

文化的な施設として再利用するのも良いのではないか?

と思います。


あれから30年を経た京成電鉄は車体の色もすっかり変わってしまい、

もう今は興味もほとんどなくなってしまいました。

スカイライナーも僕好みではない軽薄な色に塗られてしまい、

と言うかその当時のAE型も既になく、

本当に隔世の感を覚えます。


僕はやっぱり1981年当時の京成電鉄が好きだったなあ。


そして博物館動物園駅もあの当時の感じが好きでした。


もしタイムマシーンがあるならば、

あの頃に戻って博物館動物園駅で下車してみたいものです。