昭和46年に放送されていた

帰って来てたウルトラマン が

ケーブルTVで放送されているので見ていますが、

物語の中に時代背景を垣間見ることが出来ます。


今日見た回のものは、

北海道出身の13歳の少年が、

鉱山の閉鎖の為東京へ出稼ぎに行ったまま、

行方不明になった父親を追って、

母親が亡くなった後、天涯孤独の身で一人で

東京へ出て、壊れた廃工場跡に住んで、

自分を助けてくれた宇宙人を護りながら

懸命に暮らしているのです。


少年は町の人達から宇宙人であると誤解され、

様々な誹謗中傷やいじめに合うのです。


心無い町の人達が少年が護って来た宇宙人を

殺してしまうと、

宇宙人が地中に封じ込んでいた怪獣 ムルチ が

地中から起き上がり、町を破壊して行くのです。


ウルトラマンによってムルチは倒されますが、

少年は宇宙人が乗って来た宇宙船を探し当てるために、

川原を堀り続けているのです。


”おじさん(宇宙人)は死んだんじゃないんだ、

おじさんはメイジ星に帰ったんだ。

おじさん、僕もメイジ星へ行くからね”

と心の中で呟きながら。


それを見守るウルトラマンこと郷秀樹は、

”彼は地球にサヨナラが言いたいんだ”

と言う科白でこの回の物語は終了、

と言う、シリアスな内容です。


少年を助けた宇宙人は、地球の風土を研究する為に、

宇宙船で地球へやって来て川原のどこかに宇宙船を

隠したのです。


しかし、工場から吐き出される煤煙や自動車の排気ガスなどによって

身体が蝕まれていたのでした。


少年は、

”今に地球は住めなくなるからおじさん(宇宙人)と一緒に

メイジ星へ行くんだ”

と郷秀樹に語るシーンがあるのですが、

この科白、正に当時の時代背景を反映していると思いました。


脚本は 上原正三さん です。


あの当時、様々な公害病などが社会的に問題になっていた時代、

今のような科学技術が未発達で、

公害というものに人々は漠然とした不安や怯えを感じていたことが

番組から伝わって来ます。


いつの時代にも色んな ”問題” を抱えて生きて行かなくてはならない

のでしょうか?人間って。


賢くもあり、愚かな生き物だなあ、と今回の

帰って来たウルトラマン

を見て考えさせられました。