🔵 2台の自転車エルゴメーターをうしろ向きに合わせて、両方のギアがチェーンで連結されている (図15.15A) 。


一人が自転車を漕ぐ (positive wmrk) とき他者は自転車に漕がされる (negative work) ということになる。


両運動でのエネルギー消費量を示したのが 図5.15B である。


同じ仕事をする場合 negative work では、positive work より明らかに酸素消費量が少なくてすむ。


また仕事量の増加に対する酸素消費量の増加は、negative work では positive work に比べ緩やかであり、仕事量の増加に対する酸素消費量の増加は少ない。


効率を計算してみると positive work では約 25% であるのに対して、negative work の効率は仕事量が大きくなるほど増加を示し、最大で 120% にも達することが報告されている。


> Physiological cost of negative work , Abbot  (1952)



🟢 仰臥位


酸素消費量が少ない受動作、仰向け姿勢で静水圧の影響が少なく、自転車に比較して姿勢を維持するために筋力を必要とせず、更にエネルギー消費量を抑えられ、受動的に揺れる「動技マシン」…。


🟢 受動式ペダリング


友人の自転車ロードレーサーが、競輪選手のお父さんが使っている電動ローラーで、疲れていたので高ケイデンスで、暫くの期間ひたすら回されていた。


するとです、山岳コースを走っていた時、「良い走りしてるね! うちに来ない!」と、実業団チームにスカウトされる。


厳しいトレーニングも無く、モガキなんて皆無だったようです。


本人から、「何で速くなったのか?」と質問され、その後私が理論的に紐解き、おおよその答えを見付ける事もできました。


しかしその後友人は、ズット趣味で走り続けています。