◯ 図3.
🟢 ベルヌーイの定理
流体 の 密度 を ρ、流速 を v とした場合に ρv2 / 2 は 圧力 と同じ単位となります。
これは 流れ が持つ運動エネルギーを表しており、 動圧 と呼ばれます。
これに対して、大気圧のように面に作用する力は 静圧 、動圧と静圧の和は 全圧 と呼ばれます。
流体に 粘性 がなく体積も変化しない場合(このような流体を 理想流体 といいます)には、流れが時間的に変化しなければある経路上の全圧の値は一定値となります。
これを ベルヌーイの定理 といい、流体のエネルギー保存則を表しています(ただし、現実の流れでは粘性によるエネルギー損失が生じるため、全圧は流れの方向に減少します)。
例えば、図3.の断面Aと断面Bを比較すると、ベルヌーイの定理より両断面で全圧は等しくなります。このとき、断面積が大きい断面Aのほうが、流速が小さいため、動圧は断面A < 断面B となり、静圧については逆の関係 断面A > 断面B が成り立ちます。
> keisan より
🌟 どんな動きが血流が速くなる?
① Isometric C.
動きが無く、力が入り収縮した状態なので、うっ血そして可動域低下も速く、血流速度は限りなく0になる。
② Concentric C.
縮まる動きは伴うが、連続して力が入っており、セットを増す毎にうっ血、そして可動域は低下、血流速度もセット毎に徐々に低下する。
③ Eccentric C.
伸ばされる動きが伴い、強度が高いため、セットを増す毎にうっ血、そして可動域低下が速く、血流速度の低下も速くなる。
④ Passive Motion with Relax.
弾性エネルギーを用いた、小さく反復して揺らす動きは、強度も低く安全、うっ血も疲れも無く、可動域は維持~向上するので、リラックスできれば、100回×100セットでも可能です。
ということから、揺れるという受動作の繰り返し、とても小さな力で切り返され、加速度的に筋腱複合体が伸び縮みします。
ベルヌーイの定理から受動作を考えると…。
血管半径が下がれば、血流速度は上がります。
血管圧力が上がれば、血流速度も上がります。
加速度的な動きは、血管内圧を上げます。
筋肉は伸ばされ血管は細く縮まり、筋肉が元に戻り血管は拡がり戻ります。
柔軟で弾力に富んだ筋肉であれば、更に大きなストロークで伸ばされ縮まり、筋ポンプ効果を最大限に引き出せます。
そして受動作した後は、エネルギー消費が少ない筋腱複合体の物理的な動きのため、疲れずうっ血も無く可動域は拡がり、柔軟な身体は血管の圧迫も少ないので、良い血流を維持できませす。
それに加えて 受動的な揺れは、確実に血流を上げて、血管内皮細胞を shear stress で刺激し、血管径を拡げ、血管内皮細胞から沢山の弛緩因子も産生してくれます。
リラックスした動作、非常に大事です…。