フランス人は肉などの飽和脂肪酸が豊富に含まれる食事を多く摂取しているにもかかわらず、冠状動脈性心疾患の発症が少ないことは、「フレンチパラドックス」として知られる。


そのカギとなるのは赤ワインに含まれるポリフェノール「レスベラトロール」で、1990年代には赤ワインブームが起き、2000年代にはレスベラトロールが長寿遺伝子(サーチュイン)を活性化することが分かり注目を浴びた。


血流依存性血管拡張反応(FMD)検査、カフで腕を締めた後の血流増大によるずり応力により、血管拡張物質である一酸化窒素(NO)が血管内皮からどれだけ放出されたかを診る検査。


管内皮機能が低下しているとNOの産生が少なくなり、FMD値は低下する。


レスベラトロールを含有する赤ワインエキス末を用いて1日当たり20mgの低用量レスベラトロール(被験食品群)と160mgのオリゴメリックプロアントシアニジン(プラセボ群)を健常人に12週間摂取させ、検査まで12時間以上のウォッシュアウトタイムを設け、血管柔軟性および脂質代謝に対する持続的な効果を評価した。


 その結果、被験食品群とプラセボ群との間でFMD値の有意差(P=0.043)が認められ、血圧の降下傾向が示された。


その被験食品群のFMD値は、5.1±2.3%から6.8±2.1%と、摂取前のFMD平均値は約30%増加し、正常値目安の6.0%を超える平均6.8%へ改善した。


赤ワインエキス末による血管柔軟性の持続的な改善効果ならびに血圧の改善傾向が示された。


脂質代謝に関しては、被験食品群においてわずかな皮下脂肪の増加抑制の傾向が認められた。


「レスベラトロールは、2型糖尿病の患者さんにおいても、大動脈の構造変化を促し、血管の弛緩を減少させ動脈硬化を改善することが分かりました。


これは、特に2型糖尿病や肥満の人に加齢とともに起こる血管異常を治す方法があるという研究成果を裏付けるものです」とボストン医科大学院の血管生物学部のナオミ ハンブルク氏は語る。


> 保険指導リソースガイド より



🌟 日本人で緑茶好きにとって、ポリフェノールといえば、緑茶カテキンの抗酸化作用を思い出します。


世界的にみると、フランス人 イタリア人 その次に日本人が長生きといわれています。


ポリフェノールの抗酸化作用は、健康を維持するために、とても無視することができないパワーです。


ただし、赤ワインが飲めない人には、100%グレープジュースでも、良いみたいです。


ポリフェノールの抗酸化作用、やはりといいますか? 血管内皮細胞からNOを分泌、血管を拡張して、血行改善してくれます。


長寿には、抗酸化~血管内皮由来弛緩因子~血行改善の流れ重要です。