撮影日   2025.9.4(13・14枚目は2025.9.29)

撮影場所  各写真に記載

 

昨年秋に撮影した神戸電鉄の通勤電車・5000系の紹介です。

90年代の神鉄の代表的な車種で、現在の最大派となって

います。

 

(一枚目)

神鉄道場駅で撮影した、普通 三田行の5015編成5015です。

三田方先頭車となっており、制御電動車です。

5000系は全電動車方式で先頭車は5000形を名乗っており、

奇数車は制御装置と下枠交差式パンタグラフを搭載します。

2000系までと同様、運転台後部に「K」マークが付いています。

前照灯はLEDとなっています。

 

5000系は2000系に続き導入されたもので、車体は2000系と

同一のアルミ車体を採用していますが、神鉄初のVVVF制御車

なりました。

接客設備も一部改良が加えられています。

2000系と違い全て4両編成となっており、1994年から1998年

にかけ10本が製造されました。導入数40両は1100系の39両

より多く、現在でも神鉄の最大勢力となっています。

本形式導入により初期の高性能車の300系列や1000系列の

初期車の置換が進みました。

(二枚目)

相方の中間電動車5100形5116で、女性専用車です。

5000系は5000形(奇数)+5100形(偶数)+5100形(奇数)+

5000形(偶数)となっており、それぞれ5000・5100形で

ユニットを組んでおり3000形と同様の構成です。

この車両はCPと補助電源のSIVを搭載します。

 

車体や塗色は2000系と同一で、一段下降窓で両開き3ドアと

なっておりドア間の窓は3枚です。

4連の2000系とは殆ど見分けがつきません。

ドア上には後年ドアブザーが付いています。

クーラーは分散式で角ばっています。

側面には行先及び種別表示器が別個に設置されています。

(三枚目)

隣の5100形5115です。こちらは5000形奇数車同様パンタと

制御装置を搭載します。

後年互い違いタイプの転落防止幌が設置されています。

 

本形式は神鉄初のVVVF制御車となり、GTO素子を採用して

います。駆動方式は平行カルダン駆動でモーター出力は120

kwに向上しました。

ブレーキは2000系同様電気指令式空気ブレーキで、抵抗器も

設置し発電ブレーキも搭載する他、1000形以来久々に回生

ブレーキも搭載しました。

台車は2000系同様の軸梁式ダイレクトマウント式空気バネ

台車ですが、形式が変わっています。

3M1Tの2000系4連よりも電動車が多く、モーター出力も

大きい為性能は大分異なっていると思います。

神鉄独自の非常電制は廃止されています。

(四枚目)

新開地方先頭車5016です。5100形偶数車同様CPとSIVを

搭載しています。この編成は1997年製です。

5000系は短期間の間に大量導入されているのが特徴で、

9本を19年かけて導入した3000系と大きく異なります。

尚この後新車の導入は途絶え、2008年の6000系まで空きます

が6000系も3年間で2本だけの導入に終わり、次の6500系まで

6年間空いています。

神鉄は新車が積極的に入る時期も有れば、80年代の様に

新車が少ない時期も有りました。

(五枚目)

続いて三田駅で撮影した、1996年製の5013編成5013です。

普通 新開地行きでした。当編成もLED前照灯化されています。

前面形状も2000系同様で、傾斜の付いた前面に大型前面窓と

なっています。

神鉄は新開地付近で地下区間が有りますが、非貫通の車両が

多く2000系以降の新形式は全て非貫通です。

(六枚目)

隣の5114です。長時間停車に備え各車1か所だけドアを

開けて停車していました。

この編成は2020年から「しんちゃん&てつくんトレイン

たのし~ずん」としてラッピングされています。

マスコットキャラクターの「しんちゃん」「てつくん」が

描かれており、各車沿線の四季に合わせたデザインと

なっています。

5013は冬、この5114は秋をモチーフにしています。

(七枚目)

こちらは5113で、夏をイメージしたデザインです。

昆虫採集していますが、神鉄沿線は田園も多い上に六甲山を

越えるのでかなり自然豊かです。

そして六甲山を越えた三田付近は盆地で冬は大変寒く、

雪も降ります…(実体験)。

(八枚目)

こちらは春がデザインの5014で、前面はHM付きです。

神鉄のアルミ車は本形式で終わり、次の6000系ではステン

レス車になった他制御装置もIGBTを採用する様になりました。

現在は全車ワンマン化されていますが、それ以外には大きな

変化は有りません。

基本的に3連の公園都市線以外の各線区で使われています。

(九枚目)

乗車した5014の車内です。2000系以来の阪急風の木目調の

化粧板を採用しており、この編成から色味が濃くなって更に

阪急風になりました。

床は更新されておらず薄茶色です。

座席は非バケットシートでモケットは緑、袖仕切りにモケット

が貼られており外側は化粧板貼りです。

日除けは3枚目の様に引き上げ式のアルミ製ヨロイ戸です。

運転台仕切り扉はオフセット配置で、運転士側窓が広く

なっています。

ドア内側にも化粧板が貼られています。

(十枚目)

車端部です。本形式では各車に車椅子スペースが付く様に

なりました。付帯設備は手すり程度で、窓のピクトグラムが

阪急スタイルですが優先席モケットは緑で吊手も他の箇所と

同じです。

妻窓付きで貫通扉は大窓になっています。

荷棚はパイプ式です。

何となく阪急7000・8000系の更新前に近い感じがします。

(十一枚目)

天井は平天井で白くなっています。

風洞はラインフロー式で横流ファンを装備します。

照明はカバー付きで、LEDに更新されているかもしれません。

吊手は円形です。

(十二枚目)

本形式は神鉄初の車内案内表示器を設置しています。

初期の車両らしくLED表示器に加えマップ式の案内表示器が

付いており、今では珍しくなってきました。

次の6000系ではLCD式になっており、神鉄ではLEDだけの

車内案内表示器の車両はいません。

 

よく見ると鵯越駅と鈴蘭台駅の間に秘境駅として名高かった

菊水山駅(2005年廃止・2018年廃止)を消した跡が有ります。

有馬温泉駅の手前には2013年廃止の新有馬駅が有りましたが、

こちらは1975年から休止されていたのでそもそも掲載されて

いませんでした。

ドア外側に見えるのはドアチャイムです。

(十三枚目)

これは編成は失念しましたが、5000系の運転台です。

黒塗りのデスクタイプで、横軸式のツーハンドルでマスコン

は逆L字型です。

速度計はデジタル式でブレーキも「回生」などが表示される

スタイルになっており、見ていると楽しいです。

走行音もGTOの甲高い音が楽しめます。

(十四枚目)

最後に鈴蘭台駅付近を走る新開地行き普通の5003編成の

5004です。1994年製の第一陣です。

ダイレクトマウント式の空気バネ台車が見えます。

本形式も前照灯は全てLED化されています。

5000系は車内の更新も行われておらず、今でもオリジナルの

姿を保っています。

比較的新しく両数も多いので今後も主役として活躍すると

思われますが、そろそろ更新されるかもしれません。

制御装置の更新の可能性は高そうで、GTO音の聞き納めも

近いかもしれません。

 

以上です。

 

参考文献   鉄道ピクトリアル No.711 2001.12

       【特集】山陽電気鉄道/神戸電鉄

 

参考HP    ウイキペディア 関連ページ