撮影日 2025.9.29
撮影場所 神戸電鉄有馬線 鈴蘭台駅付近
昨年秋に撮影した神戸電鉄のかつてのスターだった3000系
の紹介です。後継の新車が増え、両数もかなり減りましたが
まだまだ銀と赤の車体を輝かせています。
この編成は神鉄の中でも大変特徴的な1本です。
(神鉄は結構1本ものの車両がいますが)
(一枚目)
・準急 新開地行表示で鈴蘭台駅側線で留置中の3017編成
デ3000形デ3017です。
3000系は全電動車方式で先頭車は3000形を名乗っており、
3100形とユニットを組みます。三田方の奇数車は連結面に
下枠交差式パンタグラフを設置し、制御装置を搭載します。
種別・行先表示器は英字併記に更新されています。
前照灯はLED改造されています。
前面が何やら某ヒーローの様ですが…。
本形式は1973年から1991年にかけ、4連9本が製造され
ました。同時期に鋼製車体の高性能車1000系列の増備も
行われていますが、本形式は更にサービス面及び技術面
での向上を図った形式となりました。
車体は18m級で神鉄初のアルミ車体・冷房装置・空気バネ
台車・定速度抑速制御装置・横軸T字マスコンを採用し、
無塗装に赤い帯という独自のデザインとなりました。
内装も木目調となり阪急風味の車内となり、今までの車両と
大きく異なっています。
又神鉄初の4両固定編成です。
本系列で採用された内容の一部は1000系列にもフィード
バックされました。
3000系は両数の割に製造期間が長く、途中製造が途絶えた
期間も有りました。その為細かい部分でマイナーチェンジも
多く、特に1989年製の3013編成からはクーラー・側面行先
表示器・内装・補助電源の変更が行われ大幅に変わって
います。1990年製3015編成からは台車・マスコン形状・側扉
窓の支持方式も変更されました。
尚最終編成は1500形や2000系とほぼ同時期の落成です。
(二枚目)
・同車の側面です。この編成は1991年製の最終増備車です。
側面に「K」マークが付き、行先・種別表示器は分離されて
います。側扉窓は3015編成からサッシ無しとなり外観が
変化しました。
後部標識灯も埋め込みタイプとなっています。
余談ですが1500形や2000系は数か月差での同期です。
同じメーカーでこんなに仕様が違う車両を製造していては
製造コストが高くなりそうな気もしますが…。
さて、3000系は昔から見た目が「ウルトラマン」に似ており、
特に旧塗色はそれっぽいと個人的に感じます。
公式?も同感だったのか、2025年から「神戸電鉄ウルトラ
大作戦」として両先頭車にラッピングが施されています。
中ドア脇からは「シュワッ」という声が聞こえそうです。
エンディングの独特なサウンドが流れたら尚良いです。
(三枚目)
・科学特装隊ポーズをとる職員の方々と、台車です。
3000系では定速度抑速制御装置の採用など新機軸が取入れられ
ましたが、足回りは基本的に同時期の1000系列と共通です。
駆動装置はWN駆動で抵抗制御、制御装置は多段式です。
モーターは1000・1300系同様の75kwですが、1100系と違い
全電動車方式で付随車は有りません。尚次の2000系4連では
付随車が組み込まれましたが、5000系は全電動車に戻りました。
ブレーキは発電ブレーキ付き電磁直通式空気ブレーキで、非常
電制も設置されています。
台車は3015編成から採用された軸梁式のダイレクトマウント式
空気バネKW-67です。
(四枚目)
・相方デ3100形デ3118です。3000系は1000・1300系列
同様1C8M方式のユニット方式で、デ3000形と組みますが
こちらは三田方が偶数車となっています。
CPと補助電源を搭載し、この編成からSIVとなりました。
女性専用車扱いで、転落防止幌付きです。
当時製造中だった1000系列は両開きながら2ドアでしたが、
本系列は初の3ドア両開きとなりました。
これはデ1070形以降でも採用されています。
側窓は1枚下降窓となり、大変見付けが向上しました。
鋼製車体で2段窓・コイルバネ台車の1000系列が並行して
製造されていたのが不思議ですが、コスト面でしょうか。
1350形には2本同時に落成し併結して4連で運用されていた
車両もいる為、猶更そう思います。
(五枚目)
・こちらはデ3117です。デ3100形奇数車はデ3000形偶数車
とユニットを組み、こちらはパンタと制御装置付きです。
下枠交差式パンタは1基搭載です。
この編成は1987年製の1150・1350形増備車から採用された
新塗色が採用されており、後に他編成も変更されています
(3015編成は現在旧塗色に復刻)。
1000系列では現在ドア周りの赤色の範囲が縮小されましたが、
3000系では元のままとなっています。
(六枚目)
・新開地方先頭車のデ3018です。CPとSIVを搭載します。
現在はワンマン化されており、ドア上にブザーが設置され
ています。
当車とデ3118に車椅子スペースが設置されています。
3000系は登場後塗色変更やワンマン化・車椅子スペース設置が
行われた他、後期の3013編成からこの3017編成の3本は2023年
から更新された様で、床の張替などが行われた様です。
機器も一部更新された様で詳細不明ですが、SIVは2024年に更新
されている様です。
又メモリアルトレインの3015編成以外の2本は外観のフル
ラッピングが行われたとの事で、かなり綺麗になりました。
(七枚目)
・デ3018の前面です。行先表示器は幕式のままです。
前面2枚窓は湘南マスクの300形以来の採用で、以後2000・
5000系にも窓を拡大し連続タイプにして引き継がれました。
前面窓下に前照灯の設置も本形式からです。
マスコンハンドルの形状は3015編成から逆L字型になり
ました。
(八枚目)
・最後に近くの踏切から見たデ3018です。
床下にずらっと並んだ抵抗器が山岳線区らしさを感じます。
前面デザインはウルトラマンらしく変更されています。
中間車は変更されていないので元のままです。
このラッピングは2026年3月までとの事なので、もう元の
姿に戻った(M78星雲に帰った)のかもしれません。
無骨な1000系列とは一味違ったスマートな車体が魅力だった
3000系は基本的に3連で運行される公園都市線以外で活躍を
続けましたが、近年の利用減や特殊な仕様の故同時期製造の
1000系列よりも廃車が早く発生し、既に3009編成までは
廃車されています。
3011編成も別途紹介予定ですが、大分ボロボロだったので
引退が近いかも知れません。
一方3013編成以降はまだ暫くは活躍できるのではないかと
思います。
尚今年3月に1353編成と当編成の優先席付近が整備され、
6500系最新増備車同様モケットがオレンジになる等の
変更が行われています。まだ活躍出来そうです。
かつての神鉄の顔だった3000系もかなり減りレアな存在と
なりました。一方シルバーの仲間はステンレスの新鋭・
6000・6500系加入で増えています。
今後も長く頑張って欲しいです。
以上です。
参考文献 鉄道ピクトリアル No.711 2001.12
【特集】山陽電気鉄道/神戸電鉄
参考HP 2nd-train
4号車の5号寄り
ウイキペディア 関連ページ







